辛味がつけられたはちみつを買った。
「HOT HONEY」「やみつきになる甘辛はちみつです」「辛み成分が強いのでご注意ください」とある。
食べてみたら、はじめてだけど知ってる味がしたのだ。
ダイソーでも一時期売られていた模様
ホットハニー、私が買ったのはこちら。
ディスカウントショップで売られていたのを入手した。一時はダイソーにもあったと聞く。
はちみつに唐辛子を入れて温め濾すことで、自作もできるらしい。
甘くて辛い味というと、ハニーマスタードやスイートチリソースが思い浮かぶ。
ホットハニーもあるべくしてあるのだな、と、食べる前から納得がある。
韓国料理にも甘くて辛い味付けのレシピがたくさんあるイメージで、つまりホットハニー、めちゃくちゃ美味しいんじゃないか。
3つの味が全部いっぺんにする
パッケージには用途として「チキン、ピザ、アイスなど……」と書いてあり、となるとジャンクなチキンナゲットなんかはぴったりだろう。
ハニーマスタードが合う前例もあるし、間違いない。
食べてみた。最初の2秒くらいまではいつものはちみつだけの味がして甘い。
が、次の瞬間だ。上の奥歯のさらに少し上のあたりが左右同時にジーンとした。なんだこれ。続いて舌の表面が熱くなる。
辛い物を食べたとき、ふつう口全体で辛さを感じると思うのだけど、舌の表面だけが限定的にそして立体的に辛い。
ナゲットの味は殺してない。ナゲット味と、ハチミツの味、そして辛味、3つの味が全部いっぺんにする。
複数の味が調和せずばらばらに感じられるというと、ネガティブな味の感想に思うかもしれない。でもこれは、印象としてはぜんぜんポジティブだ。
一度にこんなにたくさんの味が口に含めるんだな! みたいな、興味の味がする。
舌の表面だけが辛い
単体でなめても、舌の表面だけが辛くあとは甘く感じるのは同じだった。あくまでも辛いのは舌の表面であり、舌の内部が無事なのすら感じる。
ただ、そもそもの味としては新しいというよりも、わりと知ってる、受け入れやすい味だ。
甘辛い、という方向性自体が珍しくないからだろうか。
焼き芋が、おかずになった
ところでパッケージには「使い方はあなた次第!」の文字が燃えている。
このあおりにこたえて、ちゃんと「あなた次第」を発揮せねばならん。
そしてここに焼き芋がある。
最近のねっとり系のさつまいもは、それだけでスイートポテト以上に甘い。オーブンでじっくり焼けば完全にスイーツになる。
今日は、ここにさらにホットハニーだ。
甘ーいところに、甘ーい辛ーいを足す。どうなってしまうんだろうな! と、食べてみたら、おかず味になったから笑ってしまった。
焼き芋の甘さで、ホットハニーの辛味がややマイルドになって、ちょっときんぴらごぼうのような、和風のあまじょっぱ辛い味に感じたのだ。
知った味だと思ったのは、和食のおかずっぽさを感じたからだったのかもしれない。
安い食パンのトーストにまさか合った
さて、はちみつといえば、私は安い食パンを焼いてはちみつをかけて食べるのが好きという地味な趣味を持っている。
そのはちみつとしてホットハニーがかなり良かった。
はちみつの鋭角的な甘みが辛さでブーストされる感覚がある。「ごはんがすすむ」という言い方があるが、ぺらぺらのトーストががんがんにすすんでしまった。
じつは、ディスカウントショップでは売れ残り品の処分のように投げ売られていたのだ。50円で私は買った。
この分だともう会うことはないだろうか。おもしろい味だったことは忘れないよ。