2023年4月14日、東京・新宿歌舞伎町に新しいランドマークが誕生した。その名も「東急歌舞伎町タワー」である。地上48階、地下5階、高さ約225メートルの複合高層ビルだ。
歌舞伎町周辺ではぶっちぎりに高い！ デカい！ あのゴジラのあるTOHOシネマズ新宿（ホテルグレイスリー新宿）をも凌ぐ高さだ。実際に東急歌舞伎町タワーに上ってゴジラを見ると、その姿に悲しいものがあった……。
・みんなそっちに行くの？
新宿歌舞伎町のランドマークといえば、ゴジラのいるTOHOシネマズだ。2015年の4月、コマ劇跡地に誕生して以来、歌舞伎町のシンボルとして外国人観光客の注目を集めている。よく写真を撮る姿を見かけるのだが……。それももう過去のことかも。
なぜなら、歌舞伎町タワーが出来てしまったからだ。この建物の着工は2019年夏だったそう。わずか4年でこんなにデカい建物が建つとは本当に驚きである。
4月14日11時のオープンに合わせてエントランスに行ってみると、20分前でこの行列。思ったよりも少ないかなあ。せいぜい200人といったところだろうか。
カウントダウンでもあるのかな？ と思っていたら、特にそのようなものはなく、皆さん静かにエスカレーターから中へと入っていく。どうやらセレモニーは昨日行われたらしい。当編集部にそのような案内は一切来ていなかった。呼んでくれればいいのに……。
エスカレーターから振り返ると、広場に大勢の人が集まっている。そしてそれを見下ろすTOHOシネマズのゴジラ。「みんなそっちに行っちゃうの？」とでも言いたげだな。
・施設の一部を紹介
では行ってみましょ～！ 歌舞伎町タワーに入場!!
入り口すぐはエンターテインメントフードホール「新宿カブキhall ～歌舞伎町横丁～」。約1000平米のフロアに屋台風の飲食店が10店舗も並んでいる。近年出店が相次いでいる横丁スタイルの飲食施設だ。
派手な装飾が外国人観光客に喜ばれそうではある。でもまあ、最近この手のネオ横丁は増えすぎてるから、目新しさは感じないかな。とってつけた日本って感じがしないでもない。嫌いじゃないけどねえ。
ここでお重に入った「スクエアケーキ」（税込3300円）を頼もうと思ったら、まだ準備できていないとのことだった。開業初日に1番にお店に入って、これ頼んだらそりゃお店の人も困るよね。
仕方がないので「アイスミルク珈琲」（税込769円）を飲んで、お店を後にしました。
3階はエンターテインメント ＆ レストラン「namco TOKYO」。ゲームセンターに飲食ラウンジを併設しており、お酒も飲むことができるそうだ。混み合っていて、中の方までいけそうになかったので次のフロアへ。
4階は新宿ダンジョン攻略体験施設「THE TOKYO MATRIX」、いわゆるリアル脱出ゲームの施設である。ワンフロア丸ごと使用しているので、かなりやりごたえのあるゲームを楽しめそうだ。
・ゴジラの後ろ姿……
5階は会員制ウェルネスクラブ「EXSTION」、6～8階は新宿ミラノ座から名前を継承した「THEATER MILANO-Za」。9～10階が映画館「109シネマプレミアム新宿」。そして17階はダイニングやバーが並ぶ「JAM17」となっている。
18階から上のホテルなどは5月19日開業予定。したがって現在（2023年4月）上がれるのは17階までとなっている。17階でも十分高い。西武新宿線・新宿駅をほぼ真上から見下ろすことができてしまう。
あっちが西新宿の高層ビル群だな。いつも見上げている「たのめ～る」の看板低いな。
大ガードのユニカビジョンも小さく見える。
映画館のある10階からは、TOHOシネマズの方角も見ることができる。さすがにここからだと、ホテルグレイスリー新宿の方が高いか。
が！ ゴジラはずっと下の方だった。こっちから見ると “張りぼて” 感、ハンパない……。歌舞伎町のシンボルの悲しい後ろ姿。ゴジラも後ろから見られる日が来るとは思ってなかっただろうなあ～。
・1階の穴場
ひと通り見たところで、腹が減ったのでメシを食おう。1階のスタバも2階の横丁も人がいっぱいで入りづらかったので、1階の入り口裏にある「BEEF DINING 和牛特区」へ。ここは焼肉の有名チェーン「平城苑」が運営している。
ランチメニューはハンバーガーのみ。高価格帯のグルメバーガーのお店である。
注文したのは、ローストビーフバーガー（税込1980円）のランチセット（ポテト・ドリンク付き 税込350円）だ。
ハンバーガーが出てくると、お店の人がめちゃくちゃデカいペッパーミルを持ってきて、コショウを振ってくれるぞ。残念ながら写真を撮り損ねたけどね……。和牛のローストビーフは美味！ 平城苑のブランドを感じさせるボリューミー ＆ テイスティーな一品でした。
この建物にオフィスは入っていない。宿泊施設・映画館・飲食店・ライブホール（Zepp Tokyo）・クラブ（ZEROTOKYO）・ゲームセンターなどが入る総合エンタメビルである。ここから新しい歌舞伎町が始まるのかもしれない。とにかくそのデカさにビビってくれ。
