取材
北海道日高地方・浦河町にある「うらかわ優駿ビレッジAERU」は乗馬やパークゴルフ、バーベキューなどが体験できるほか、温泉・レストラン・宿泊施設が一体となっています。この宿泊施設に、ダービー馬・ウイニングチケットのコンセプトルームがあるということで、北海道を旅行中に部屋を取ることができたので、泊まってきました。
AERU – 馬と自然とふれあえる里、優駿の里AERU(アエル)
https://aeru-urakawa.co.jp/
訪れたのはまだ雪が残る季節。日高地方はそれほど降雪量は多くないそうですが、この時期は例年あまり見ないような雪だったとのこと。なお、このあたりは放牧場で、朝から夕方までAERUに所属する馬たちを見ることができます。
まず見えてきたのはゲート厩舎。この向こうにメインの宿泊施設が建っています。
ゲート厩舎そばには子どもとトウショウボーイの像。帽子やマフラー、手袋は訪れたお客さんがつけたものだそうです。
トウショウボーイはテンポイント、グリーングラスと合わせて「TTG」と呼ばれ、1976年に皐月賞と有馬記念、1977年に宝塚記念を勝った馬。走りっぷりから「天馬」と呼ばれるほか、種牡馬入り後は受胎率が高く、また勝ち上がる馬も多かったことから生産者から「お助けボーイ」とも呼ばれました。
AERUマップはこんな感じ。ウェルカムセンターと優駿ロッジがメインの宿泊施設部分。それ以外にも多くの施設が存在します。
ウェルカムセンターに到着。
部屋のキーには馬の頭を模したキーホルダーがついていました。
宿泊する「ウイニングチケットルーム」です。
部屋のドアを開けるとこんな感じ。
正面の三角窓の下には、ウイニングチケットがダービーを勝ったときの着順掲示板表示があります。
ダービーで、ウイニングチケットはビワハヤヒデ、ナリタタイシンを抑え、鞍上の柴田政人騎手に19回目の挑戦で初の勝利をもたらしました。
1993年 日本ダービー(GⅠ) | ウイニングチケット | JRA公式 – YouTube
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ベッドの頭上にゴールの瞬間のタペストリーがあります。
ベッド横の壁面にはダービーのレイをかけたウイニングチケット。
ソファーにはウイニングチケットタペストリーとウイニングチケットの馬番クッション、そしてウイニングチケットぬいぐるみ。
ベッドの反対側はこんな感じ、タペストリーこそないもののウイニングチケットの写真が飾られています。部屋のサイズとしてはラージツインルームということで相当広く、スーツケースを全開にして中身の入替をするのも容易です。
お茶やコーヒー一式。このあたりは普通のホテルと同じ。
冷蔵庫は小型ペットボトルなら入りますが、あまりたくさん入れるのは厳しいところ。
部屋の入口側を振り返るとこんな感じ。向かって左側のドアが風呂、右側のドアが洗面所とトイレ。
クローゼットはこんな感じ。
ベッドのサイドテーブルで空調の調節ができますが、暖房・冷房は全館集中管理のタイプです。
洗面所も広々。
ドライヤーはここに置かれています。
トイレもスペースはかなり広めです。
部屋の風呂は「神天石の湯」の大浴場があるため、使いませんでした。
今回、特別なプランでの予約になったため、非売品のチケゾーグッズをもらうことができました。
ウェルカムセンター内にはメモリアルスペースが設けられていて、AERUで過ごした馬たちの思い出のアイテムが多数展示されています。
ウマ娘のウイニングチケットもいました。
ウイニングチケット用の馬服。
このほかAERUに来た功労馬としては、マイル~中距離でGⅠを3勝し、113連敗のハルウララの父としても知られるニッポーテイオーや有馬記念での「これはびっくり、ダイユウサク!!」の名実況が知られるダイユウサク、3歳時にGⅢを3連勝するもその後は勝ちに恵まれなかったヒシマサル、ジャパンカップダート勝ちなどダート路線で活躍したタイムパラドックスなどがいます。いずれもすでに亡くなっており、ウイニングチケットも2023年2月18日に亡くなりましたが、短距離を主戦場として高松宮記念勝ちがあるスズカフェニックスなどが健在です。
ウマ娘のテイエムオペラオーもいました。オペラオーはAERUにいたことはありません。
なお、食事はこんな感じでかなりボリュームたっぷりでした。
「うらかわ優駿ビレッジAERU」のウイニングチケット特別コンセプトルームプランは1名利用で1泊3万円、2名利用で1泊1人2万8000円。このほか時期によって変動はありますが、スタンダードな2食付きだとおおよそ9000円台後半から2万円未満、素泊まりだと5000円台~8000円ほどで泊まれます。
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