なんでもありになってきたなぁ…。
Twitterウェブ版の青い鳥のアイコンが米時間月曜、いきなりイーロン・マスクの大好きな仮想通貨DogeCoin(ドージコイン)のロゴである柴犬に変わり、 長らく低迷していたDogeCoinが25~30%急騰。時価総額が40億ドル(約5254億円)増えて、久々に息を吹き返しています。
あの犬はいったい何者なの?
犬の名前は「Kabosu(かぼす)」。保護犬として愛情たっぷりの里親さんに引き取られた柴犬です。かぼすみたいに、まあるい顔だから、かぼす。オリジナルの写真は飼い主さんのブログで見れます。
やがて海外掲示板Redditで犬の内なる声をブロークンな英語でコミックサンズ書体で入れて加工するのが流行ったのが2013年で、同じ年に「なんとか犬コイン」が続々生まれたとき、そのパロディで生まれたのが仮想通貨のDoge Coin(Dogeは「Dogs in general」の意)です。かぼすはコインにもしっかり刻まれて広まり、イーロン・マスクがTwitter上でたびたび宣伝するたびに価格は上昇を続けました。
こちらは柴犬ハックの朝にTwitterイーロン・マスクCEOが流したツイート。
これを見た人たちからは青い鳥と柴犬が合体した新ロゴなどがさっそく寄せられてきています。
一番びっくりしているのは、かぼすの里親さんではないでしょうか。
イーロン・マスクはDogeCoin投資家に34兆円払えと訴えられている
富豪のイーロン・マスクが乗ったことでDogeCoinは本当に値が吊り上がって一時は大変なことになりましたが、やがて仮想通貨全体のブームが去るとともにDogeCoinも失速していきます。
すると投資家たちが騒ぎ出し、イーロン・マスクは最初から無価値なのがわかっていたのに「月まで上がる」などとツイートで誇大広告をやって価格を釣り上げて利益を手にし、深夜番組で悪口言って暴落の火種を作ったとして、2580億ドル(約34兆円)の賠償を求める裁判を起こされてしまいました。米国法で禁じられているピラミッドスキーム詐欺に当たるというんですね。
ちょうど31日(金)にはその件でイーロン・マスク側弁護団が訴えの棄却を裁判所に求めたばかりでした。暴落を放置したと訴えられたので、少し上げとかなきゃ心証が悪いなと思ったんでしょうか。土日を挟んで週明けの月曜(3日)にはTwitter中を柴犬にして、やけくそになっているというのが今の状況です。
すると本当に価格が吊り上がってしまったので「訴えられてるとおりのことが起こってんじゃん」「ザ・マニピュレーター」と一部の人には言われています。
なぜエイプリルフールじゃなくて4月4日なの?
また、2日遅れのエイプリルフールとなったことについては、「本当は1日にやりたかったんだが人が足りなくて3日にずれこんだ」とも言われています。
筆者的には、トランプ逮捕にぶつけてとTwitterトレンド入りを防いで仁義を立てたのかもなあ、とか思ってますけど、さて?