鹿児島にトラックターミナル食堂というデカ盛りで有名な店がある。
トラックで、ターミナルで、食堂で、デカ盛りなのだ。豪快な感じがしてそそられるだろう。
飲食店っぽくない外観
トラックターミナル食堂は鹿児島市内の工業地帯のド真ん中にある。
食堂は複数の会社が利用する物流施設の2階にあるが、社員食堂ではないので誰でも利用することができる。建物の外に飲食店であることをアピールするのぼりが立っているものの、入り口は普通の会社っぽい。
一般的な企業に勤めた経験がないのでコンクリート製の社屋に入れるというだけでワクワクする。これだけで十分にテーマパークみたいなのだ。
名物は桜島カレー
建物の中に入ってすぐのところに食堂がある。店内を見回すとハレの食事としてのデカ盛りに色めき立っているのは少数で、ほとんどの客は仕事着のまま何の気なしに過ごしている。
壁に貼られたメニュー表から食べたいものを選んでレジで注文すると、店員さんが席まで食事を持ってきてくれる親切なシステムである。……いや、それは何の変哲もない配膳方法か。
田舎暮らしが長くて何が変わっていることなのか分からなくなっている。
名物は記事冒頭にも載せた桜島カレー。カレーライスにメイン級の揚げ物がいくつもトッピングされたスペシャルメニューである。値段は1,000円ポッキリでお財布にも優しい。
カレーは中濃ソースの風味を感じるような昔ながらの味で、トッピングの揚げ物はサクサクで温かくておいしい。ご飯はぎゅうぎゅうに型押しされているので見かけ以上の量がある。
ご飯の量は800gもあり、牛丼並に換算すると3杯分くらいの量。その割にカレールーが少なめなので食べ進め方には注意が必要だ。卓上には醤油やマヨネーズなどの調味料が用意されているので目一杯駆使した。
何よりもテンションを下げないことが肝要である。
40分かけてなんとか完食した。800gの白飯は成人男性が訓練せずに食べられるギリギリの量だと思う。ギリギリだったけど楽しかった。