業務スーパーのアジアン食品が楽しい〜中華&台湾料理編〜

デイリーポータルZ

業務スーパーでは中華、台湾、韓国、タイなど、アジアン食材も豊富に扱われている。公式サイトのおすすめレシピも手厚い。
餃子や春巻きなどの定番品を避けて、気になった商品を買い集めてみた。

みんな大好き「業務スーパー」。
冷凍食品や調味料などがよく話題になるが、アジアン食品が豊富に売られていることをご存知だろうか。
これはアメ横の地下でしか見たことないな〜、というものから、スーパーのお惣菜コーナーでお馴染みのあの料理まで、掘れば掘るほど際限なく買える。
業務スーパーは食材の金脈だ。

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これは先日のマイニングの成果。

気になった商品を片っ端からカゴに入れたところ、ジェネリック町中華飲みみたいなラインナップになってしまったため、500円の紹興酒を追加してフィニッシュとした。

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そんなわけで、業務スーパーを用いた自宅町中華飲み(ハイコンテクストな日本語)を行います。紹興酒はロック派です。

業務スーパーサイズ・ミー

何よりまずこれを見てほしい。

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春雨サラダ 1kg

スーパーのお惣菜コーナーで!!ちいちゃいパックで230円の中華はるさめ!!いつも若干割高な気がして2割引のシールが貼られてないと手に取れないアレが!!

1kg税抜338円(2022年6月現在)!!!!

大きい声を出して申し訳ない。衝撃が強くて筆者は3kg買った。すでに2kg食べた。

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スーパーのお惣菜よりもややとろみがあり、味付けは濃いめだ。つまり酒泥棒なわけだがモヤシやキュウリを追加してもよい。

このタイプの春雨サラダ、中華料理なのか?と訊かれたら自信がないし、そもそもサラダではないと思う。
お前はいったい何者なんだ。

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へ〜!こんなのもあるんだ!と手に取った葱抓餅(ツォンジュアビン)。

葱がたっぷり入ったうす〜いお焼き。中華料理屋さんでもあまり見ないと思っていたが、台湾の定番メニューだそうだ。

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フライパンで焼きます  いい匂い!
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完璧にうまい。甘さ、しょっぱさ、油という人間の脳を喜ばせる三代要素で構成されているのだから当然といえよう。

おやつとごはんのちょうど間くらいの味で、端っこはサクサク、真ん中はモチモチ。たまに葱がギュムギュムする。
ちなみに「葱抓餅」でGoogle検索すると、業務スーパーのページが最初にヒットする。隠れた人気商品であるようだ。

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800gの業務用ザーサイ。

水に浸けて塩抜きしなければならないタイプと違い、袋を開けたそのままの姿が完全体である。お店などですぐに出せるようにしてあるのだろう。

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ほどよい塩気で、お漬物感覚で食べすすんでしまう。(カリウムを摂らないと死ぬよ)という天の声が聞こえてきた。
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ジャリジャリの卵だっておいしい そう、素敵っぽい調味料ならね

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これはなんだろう。水色の卵。
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アヒルの卵の塩漬けだ。

以前アメ横で買って食べたことがあるのだが、黄身が砂のようにジャリジャリしてあまり好きな食感ではなかった。
担当編集の石川氏が「僕が食べたのはジャリジャリしなかったです!」とのことで、もしかして個体差があるのか?と答え合わせに購入。

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殻が剥きづらいため、包丁で半分に切ってからスプーンで掬い取るのがいいらしい。

ちょっと味見してみたところ、やはりジャリジャリする。石川さん、ジャリジャリします。

これ、どうやって食べるのが正解なんだろう?と業務スーパーの公式サイトを見に行ったところ、なんとレシピが7種類も載っていた。アヒルの卵というマイナーそうな商品のために7種類。すごいホスピタリティだ。

ザーサイを食べすぎて、野菜を摂らねば寿命が縮むのではという強迫観念に陥っているため、今回は豆苗と卵のあえものを作ってみることに。

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こちらも業務スーパーで売っている、素敵っぽい調味料たち。

豆苗と卵のあえものには、右の花椒辣醬(ファージャオラージャン←なんだかモンスターハンターの敵みたいな名前ですね)を使う。

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豆苗、叩いたキュウリ、アヒルの卵を和えて、花椒辣醬で作ったソースを和える。
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おいしい!卵のコクと、花椒のピリッとした辛さがいい感じ。卵のジャリジャリ感は他の食材と和えることで軽減されました。

せっかくなのでもう一品。

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ざっくり切ったベーコン、ネギ、レタスなどを炒めて…
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アヒルの卵とお米を加えたら、塩たまごチャーハンに。

紹興酒を飲みながら米を炊いたせいでやや水っぽいチャーハンだが、卵の塩気とベーコンの油がマッチしてとてもおいしい。

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これの左側、塩葱醬(エンツォンジャン)をチャーハンに載せるのもおすすめ。塩葱醬は牛タンに載ってるレモン風味の塩ネギとほぼいっしょです。
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アヒルの卵のおとなりにはピータンも売っている。中華飲みといったらピータン豆腐。

ここで冷凍庫に寝かしっぱなしだった小籠包のことを思い出した。前回のマイニングの成果。

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小籠包の漢字をずっと「小龍包」と勘違いしていたため、リトルドラゴンラップ…と思っていた。籠(カゴ)であったね。

蒸し器での温めが推奨されているが、一応電子レンジでもいけるらしい。

酒を飲んだ後の洗い物は公的な手続きと同じくらい面倒であると知られているため、ラップをかけて電子レンジにかける。

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あっ、なんだか乾燥肌
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無汁(むじゅう)

ここまで乾いた小籠包には初めて出会った。味はとてもおいしいし、花椒辣醬ともかなり合う。

しかし業務スーパーの小籠包は蒸し器での温めが必須のようだ。
(こういう覚え書きをインターネットに残しておくことで、いつか助かる誰かがいるかもしれない。探索ゲーで拾える「研究者の手記」みたいなアイテムと同じ。)

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桃まんじゅうは見た目のかわいさという点で一強

今夜のデザートはこちら。

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ふっくらかわいい桃まんじゅう

定番の胡麻団子なども売られているのだが、見た目のかわいさに惹かれて買ってみた。

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けっこうリアルな桃っぽい見た目。どうやって着彩しているのだろう。

蒸し器があると尚良いが、水にくぐらせて電子レンジで温めることもできる。つまり小籠包と同じだが、桃まんじゅうのポテンシャルを信じて電子レンジへ。

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レンジで温められた、ぷわぷわの桃まんじゅうたち。ツヤツヤでけっこういい感じ。
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そのまま食べてもおいしいが、こちらをかけてみることにした。コンデンスミルクのココナッツフレーバー。
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開封すると、やや透明感のあるトロトロの液体。コンデンスミルクというより、甘いココナッツソースと言った方が正しい。
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これはもう確実にうまいでしょう
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笑ってしまうくらい甘い。しかしとてもおいしい。

餡子とココナッツの香りが合う。電子レンジで温めた桃まんじゅうは、やや水分が少なめな食感になるため、何かしらのソースをかけた方がおいしくいただけるだろう。

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気がついたらおつまみだけで満腹になっていた。やや体に悪そうだが、たまにはこういう日があったっていい。

 

手軽で安くて楽しい(つまり最高の)業務スーパーのアジアン食品飲み。これは試す価値がある。

筆者のお気に入りは葱抓餅。今日は家飲みだぞ!と言う日は、ぜひ業務スーパーへ。

 

おまけ

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業務スーパーの除菌アルコールは食品添加物製剤のため、食べ物にも使えておすすめ。某パス○リーゼに近いが、こちらは1,000mlで税抜457円で買える。安いぞ!

 

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