チベットではマニ車と呼ばれる道具がメジャーなのだとテレビで見た。円筒形をしていて表面に真言が書かれている。手で廻るようになっていて、1回廻すと経文を1回唱えたのと同じ効果があるという便利な道具だ。
色んな大きさの物があるらしいが、中には水車を使って自動で回り続けるようになっているマニ車もある。村の入り口で回り続け、村全体に御利益パワーを振りまく仕組みだ。素晴らしい。
元々はマニ教から生まれたというこの便利アイテムを生活に生かさない手は無いだろう。今回はマニ車について、色々工夫しながら迷走していきたいと思います。
※2008年2月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。(動画インタビュー)
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マニ車を回しに行こう
まずは本物のマニ車を回してみたい。インターネットで調べたら、西武ドームの近くにあるお寺にマニ車があるという情報をキャッチした。西武池袋線を乗り継いで、所沢の先へ。
最後はレオライナーに乗ってようやく着いたそこにあった西武ドームはでかかった。
シーズンオフで人っ子一人いない西武ドームを後にして、山口観音へと歩き出した。本堂をぐるりを一周マニ車が取り付けられているのだ。
これがマニ車(※)だ
金属で出来た本体の表面に真言が刻まれている。真言は上下2つ、同じ内容が書かれている。そんなマニ車が本堂の周りに108個取り付けられているのだ。
本堂の向かって左から反時計回りに歩きながらマニ車を廻していく。自分で真言を唱えたら大変だけど、廻すだけなら簡単だ。早速廻してみよう。
※‥‥山口観音の説明看板にはプレイグベルって書かれてましたが、記事のタイトルの都合上マニ車と表記します。
本堂をぐるり一周しました
108個のマニ車をグルグル廻した結果、大体1個に付き3回転くらいはさせたはずなので350から500回くらいは真言を唱えただけの功徳が積めた計算になる。
すごい。人生始まって以来の功徳貯金だ。これで当分は悪いことが起こらないはずだし、良いことばかりのはずだし、この記事のページビューも相当多くなるはずだ。
これで一安心と言うことで、山口観音の他のゾーンに進むことにした。したらマニ車もビックリの施設があったのよさ。
マニ車以外にもお手軽功徳ジェネレータがあった
マニ車も相当なお手軽功徳ジェネレータだが、階段を上った所にもっと凄い功徳システムが建築されていた。それが左の写真に写っている「仏国窟」だ。
なんと、四国八十八カ所巡りが出来てしまうのだ。大体五分くらいでお遍路が出来てしまう。なんという功徳バブルだろう。勢い余って三周もしたら大変な事になってしまう。
内部は暗くて結構不気味。道の両側に石碑と僧侶の像が置かれている。僧侶一人一人が八十八霊場のお寺に対応している訳で、多分、一つ一つ拝んでいけばOKなんだと思う。
通路を抜けた僕はすっかりお遍路を遂げたのと同じだけの功徳が積めたという塩梅だ。マニ車を回しにきただけなのに、思わぬ所で良い功徳が積めてしまった。
これもマニ車の御利益に違いない。
もう功徳でお腹一杯だ。さぁ、帰ろうか。