新宿歌舞伎町の夜に携わって20年……社会の裏側を知る人物に聞いた「実は歌舞伎町より怖い町」

ロケットニュース24

現在、アニメ2期が山場を迎えている『東京リベンジャーズ』。少年マンガ的な視点で暴走族の社会を描いた本作は、まさしくマガジン的なマンガと言えるが、作者である和久井健先生は前作『新宿スワン』でも裏社会を描いていた

新宿のスカウトを描いたこのマンガ。半グレやヤ〇ザがバンバン登場して主人公が拉致られまくる歌舞伎町はまさしく危ない町に見える。元スカウトマンという和久井先生の経歴も相まってリアルに響く本作。歌舞伎町、怖っ!

しかし、社会の裏を知る人物に言わせると実は歌舞伎町よりも怖い町が都内には少なくとも5つあるという。都内近郊まで含めると6つあるという。いや、多くないっスか?

・裏社会を渡り歩く

っていうか、歌舞伎町は堅気(カタギ)にはそこまで危険な町ではないらしい。「あくまで俺の主観だけどね」──。そう前置きした上で、顔出しなし仮名を条件に話してくれたのは、夜の仕事で色んな町を渡り歩き、歌舞伎町の夜にも20年以上携わっている真☆虎(しんたいがー)さん。

真☆虎さん「歌舞伎町はいくつもの裏社会が共存しているから、揉めないようにルールがしっかりしてるんだよね。で、裏社会の人間は、警察に通報できるようなカタギには基本的に手を出さない。警察に通報されたら面倒くさいから。

とはいえメンツを重んじるから、その面倒くさいってラインを越えてやらかしちゃったらアウトだけど。普通にしてれば向こうから絡まれることはないはずだよ」


──確かに、私(中澤)も近所で働いてますけど、トラブルに巻き込まれたことはありませんね


真☆虎さん「そう。それは商売してても同じ。カタギに『ショバ代払え』とか言ったら、今なら通報されて終わりだよ。だから、それぞれのシマでケンカしていい場所とかも決まってるし。むしろそういうルールがない町の方が歌舞伎町より怖いよね」


──例えば、それはどこですか

・町田、立川

真☆虎さん「町田とか立川かな」


──いきなり意外なところが出ましたね。むしろ、のんびりした町に見えるんですが。


真☆虎さん「この2つは裏社会が少ない分、独裁なイメージかな。実際、客がイチャモンをつけて拳銃を持ち出してきたこともあったよ。その時は、舎弟さんたちが止めてくれたからなんとかなったけど、堅気も巻き込まれる可能性があるという意味で危険。ああいうのは歌舞伎町ではない怖さだよね」


──まさに裏の顔というわけですね。


・六本木、小岩、西葛西

真☆虎さん「でも、やっぱりガチの筋の人になると、ちゃんとピラミッドがあってルールの中で生きてる。だから、半グレとか外国人の揉め事の方が一般人が巻き込まれる可能性は高いんだよね。そういう揉め事をよく聞くのは六本木と小岩、あと西葛西」


──六本木はともかく、小岩と西葛西もなんですね。


・都内近郊

真☆虎さん「あくまで俺の体感だけどね。あとは、都内近郊で言うと、横浜の伊勢崎長者町辺り」


──どんな場所か知らないんですが、なぜですか?


真☆虎さん「まず、横浜のガチの人たちは武闘派が多いイメージ。その上で、伊勢崎長者町近辺は不良外国人が多いんだよね。彼らは日本人とは違うルールの中にいるから、ヤバイことを起こすことが多い。あんまり詳しく聞かない方がいいと思うけど」

──というわけで、まとめると、歌舞伎町で生きてきた人が歌舞伎町よりも怖いと思う街は、町田、立川、六本木、小岩、西葛西、横浜伊勢佐木長者町(神奈川)とのことであった。

・あくまで真☆虎さんの体感値

念のため、どういう事件があったかなども聞いたのだが、内容的にマジで書けないし、「誰かの顔を潰すことになるから書かない方がいい」という真☆虎さんの助言に従うことにする。

なお、繰り返すが、これはあくまで裏の顔であり、真☆虎さんの体感であることは強調しておきたい。信じるか信じないかはあなた次第だ。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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