ドコモ、月額990円の映像サービス「Lemino」–「dTV」をリニューアルし値上げへ

CNET Japan

 NTTドコモは3月6日、新たな映像配信サービス「Lemino(レミノ)」を発表した。映像配信サービス「dTV」をリニューアルし、4月12日から提供する。

NTTドコモ 執行役員 映像サービス部長 小林智氏
NTTドコモ 執行役員 映像サービス部長 小林智氏

 Leminoは、独占配信やオリジナル作品を含む「韓流・アジア」「アニメ」「国内ドラマ」「邦画」「音楽・ライブ」「エンタメ」などのジャンルを中心に、約18万本のコンテンツを用意。月額利用料は990円(税込)の「Leminoプレミアム」や個別課金のほか、ドコモとして初めて「広告付き無料配信」も提供する。

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 広告付き無料配信では、注目度の高いスポーツ中継や音楽ライブなどの独占生配信、話題性の高い独占配信作品の最新エピソードやオリジナル作品の一部といった、多くのユーザーが楽しめる映像コンテンツを用意する。

 具体的なコンテンツとしては、5月7日に「WBC・WBO 世界スーパーバンタム級タイトルマッチ スティーブン・フルトン vs 井上尚弥」の独占無料生配信を予定。

 4月にはBUMP OF CHICKENのライブ映像や、仲村トオルさんと舘ひろしさんが出演するLeminoオリジナル作品「さらば、銃よ 警視庁特別銃装班」などの独占配信を開始する。Leminoプレミアムで楽しめるほか、一部コンテンツは広告付き無料配信でも提供する予定だ。

 Leminoは、直感的なUI(ユーザーインターフェース)でコンテンツを探せることも特徴となる。コンテンツに対するレビューを投稿・シェアする「レビュー」機能や、シーンごとの感情やコメントを投稿・シェアする「マイチャプター」機能、感情をキーワードにコンテンツを検索できる「感情検索」機能、フォローしたユーザーの推奨コンテンツをタイムラインに表示する「エモートライン」機能といったSNSの要素を取り入れる。嗜好の合うフォロワー同士がつながり、観たいコンテンツをすぐに見つけることができるという。

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 Leminoは、「dアカウント」でログイン可能で、専用アプリやウェブブラウザで利用できる。ドコモが提供するさまざまなサービスと連携し、相互送客といった立体的なシナジー創出を狙う。ユーザーの趣向データなどを掛け合わせ、ユーザーが潜在的に期待しているコンテンツの開発に取り組む予定だ。

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 NTTドコモ 執行役員 映像サービス部長の小林智氏は、「dTVは多くのお客様にご利用いただいていたが、(映像サービスの)昨今の競争激化により、さまざまなプレゼンスが相対的に落ちてきていた。さらに伸ばすためには大きな改革が必要と判断した」と、Leminoの提供背景を説明。英語の「Let me know.」、日本語で表現すると「何か教えて」という言葉をサービス名の由来とする、新サービスの提供に至ったという。

 月額550円で提供していたdTVと比較すると実質の値上げになるが、「約2倍のコンテンツ本数や、オリジナル、独占コンテンツの拡充、UIや無料配信など、サービスとして大きく強化した」とサービスへの自信を語る。当面は月間アクティブユーザー数2000万人が目標だ。

 「多くのお客様に再生ボタンを押していただけるよう、魅力あるコンテンツを用意する。その中でもLeminoでしか見ることができない独占コンテンツをアグレッシブに多数ラインアップする。特にオリジナル作品にとことんこだわり、コンテンツ制作へ野心的にチャレンジしたい。多くのお客様に見ていただき、可能な限り垂直立ち上げをして、発信力のある“メディア”へと育てていく」(小林氏)と語った。

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