毎回カレーファンも納得の名店とコラボしているセブンイレブンのカレーフェス。
開催のたびに豪華さがアップしていて毎度驚かされるのだが、今回ばかりは本当の本当の本当に驚いた。
なななななんと、荻窪の名店「トマト」が監修したカレーを発売するというのだ! っかーーーーーー!!!! マジで!?!?
・食べログのカレー部門1位「トマト」
あの「トマト」とコラボだってよ! と言っても、カレーファン以外にはピンと来ないかもしれない。
このすごさをめちゃめちゃ分かりやすく紹介すると、グルメサイト「食べログ」のカレー部門全国1位に長年君臨し続けている名店である。カレーファンなら1度は食べてみたい……と思う憧れの店なのだ。
しかも、この「トマト」のカレーは予約不可で売り切れ次第終了。最近はカレーブームもあって開店の何時間も前から並ばないと食べられない。ぶっちゃけ私も何度も行列にチャレンジしているのだが、1度もありつけたことがない。街から人が消えたワールドカップの日に並んでも無理だった。まさに幻のカレーなのだ……。
とうわけで、コラボカレーの情報を見るやいなや、会社を飛び出しセブンへ走ったことは言うまでもない。
・普通にあった
すでにとんでもない人気になっていて、売ってなかったらどうしよう……などと思っていたが、会社の近所のセブンイレブンにはバッチリ陳列されていた。
これが……あの「トマト」のビーフカレー!
昭和ファンシー感あふれるトマトの愛らしいロゴもばっちり入っている。
価格は税込み810円とコンビニのカレーにしては強気の設定。そもそも「トマト」のカレーも1杯2000円〜3000円する高級カレーなので、それを再現しようとするとこのような価格になるのだと思う。
ルーは欧風カレーらしい、ドロリとしたもったり感。そして、コンビニのカレーには珍しく、大きめの牛肉が入っている。
ドキドキしながらひとくち食べると……
!!!
なるほど
まず、押し寄せてきたのは野菜や果物をたっぷり煮込んだコク。そして欧風カレーとは思えないほどのスパイスの香り。インドのスパイスカレーと欧風カレーの中間のような、唯一無二の風味だった。
野菜や果物由来の甘さと、スパイスの辛味のあとにやってきたのは意外なビターさ。
34種類もスパイスが使われているというが、ルーを見るとマスタードシードの粒が入っているのが見える。
このマスタードシードが独特のビターさの元かもしれない。コンビニのカレーらしからぬ、大人な味わい!
なんというか……深いのだ。「トマト」のビーフカレーは人生の酸いも甘いも苦いも全て包み込むようなカレーだった。今でこそ、スパイスをたっぷり使ったカレーは珍しくないけど、こんなカレーを1982年から作り続けていると考えたらすごすぎる。そして、この本格的なカレーを再現しようとするセブンイレブンの情熱もすごい。
ネットに投稿された写真を見ると、本物の「トマト」のカレーはさらに具材がゴロゴロしていて食べごたえがありそう。これはお店に食べに行かねば……。
・再現度は高そう
ちなみに、セブンイレブンのカレーフェス特設サイトで、トマトの店主自ら
「手間暇かけたスープやルウの再現が難しく、今まで商品化をお断りし続けてきたんですが、昨今の調理技術の進歩によって納得のいく味に仕上がりました」
と語っているのを見るに、再現度は高いのだろう。これまでセブンの名店コラボカレーの再現度や、魂の継承の仕方を考えると信頼度は高そうだと個人的にも思う。
というわけで、皆様も伝説の味にぜひチャレンジしてみてくだされ!