「トレード要員になる可能性も」 新監督就任で立場激変…阪神・糸原健斗の厳しい現在地

J-CASTニュース

   岡田彰布監督が就任した阪神は、レギュラーの顔ぶれが大幅に変わりそうだ。

   矢野燿大監督は複数のポジションを守れる選手を重宝していた。その代表格が糸原健斗だった。二塁、三塁のほか、一塁も守り、昨季は132試合出場で打率.247、3本塁打、36打点をマーク。ただ、岡田監督が「守りの野球」を提唱していることで、その座が危うくなっている。

  • 阪神・岡田監督(写真:Yonhap/アフロ)

    阪神・岡田監督(写真:Yonhap/アフロ)

  • 阪神・岡田監督(写真:Yonhap/アフロ)

中野の二塁転向も逆風に

「岡田監督は一塁を大山悠輔、三塁を佐藤輝明で固定し、二遊間は多少打てなくても守備力重視の考えを明言しています。遊撃の守備で肩の弱さが気になった中野拓夢が二塁にコンバートされ、遊撃は小幡竜平、木浪聖也の定位置争いになっている。特に木浪の評価が上がっています。キャンプの実戦では守備だけでなく、打撃でも好調をアピール。昨年はファーム暮らしが長かったが、輝きを取り戻す可能性があります」

   こう話すのはスポーツ紙デスク。続けて、「逆に苦しい立場になったのが糸原です」として、

「内野の複数ポジションを守れますが、決して守備能力が高いわけではない。パンチ力と出塁率の高さが売りの選手ですが、俊足ではないため昨季のような成績では厳しい。昨年二塁でチームトップの54試合に出場しましたが、今年は中野が最有力で、日本ハムからトレード加入した渡邉諒もいる。糸原はレギュラーどころか開幕1軍も保証されていない。結果を出せなければ、トレード要員になる可能性もあります」(スポーツ紙デスク)

と分析した。

   18、19年と2年連続全試合出場し、20年はケガの影響で63試合出場に終わったが、21、22年は120試合以上出場して規定打席に到達している。「チームの顔」だった糸原は厳しい立場になったが、岡田監督の信頼を勝ち取ることができるだろうか。

(中町顕吾)

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