サウジアラビアに超巨大なSF施設が建造予定

GIZMODO

SF都市計画スゴすぎ!

高さ500mで幅200m、全長170kmという鏡の壁の中に未来都市を造る「The Line」計画で世界を驚かせたサウジアラビア。今度は縦横400m四方の巨大な箱をダウンタウンにする計画が発表されました。

規格外の箱モノ「The Mukaab」

リャドに建設されるのは、政府が出資する投資ファンドのソブリン・ウエルス・ファンドと、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子が主導する「New Murabba」が計画する施設「The Mukaab」。

エンパイア・ステート・ビル20棟が入るほど超巨大サイズの立方体には、スノードームのようなカプセルがあり、中心には床面積200万平方mで螺旋状に先細った高層タワーがあります。

住居や商業が一体になった施設なのですが、ドーム内はホログラムでSFチックな世界観が生まれるのだそうな…。

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Video: Public Investment Fund/YouTube

もし完成すれば、石油に頼らない1800億サウジアラビア・リヤル(約6兆4600億円)もの国内総生産が期待でき、直接的にも間接的にも33万4000人の雇用が生まれるとのこと。経済的にも建設する意味は大きいものとなっています。

街ひとつが収まる複合施設

タワーの中には美術館、科学技術とデザインが学べる大学、多目的劇場、80以上のエンタメや文化施設、9,000室のホテル、140万平方メートルのオフィスのほか、レジャー施設やコミュニティ施設など何でもアリです。10万4000戸以上の住宅には数十万人が住めるようになるそうですが、果たしてお家賃は?

完成は2030年!?

「The Mukaab」は、「サウジ・ヴィジョン2030」という開発計画の一環として建てられるのですが、完成は2030年を予定しているとのこと。残り7年でこれができるのでしょうか?

ちなみにCNNいわく、建設費用や資金調達についてはまだ発表されていないとのこと。スケールがデカすぎて現実味が感じられませんが、実現したらトンでもない施設が誕生しますね。

アラビア半島のSF化が目覚ましい

アラビア半島には、すでにドバイに高さ828mのブルジュ・ハリファがあり、その周囲をグルっと囲む新たな建築物「DOWNTOWN CIRCLE」を建てる計画もあります。砂漠と石油の印象が強い土地ですが、これからはSF未来都市のイメージになるんでしょうね。

Source: YouTube, Twitter, PIF viaCNN, dezeen