ここ最近ヒシヒシと感じる、AI勢力。
「AI革命」といいましょうか、最近AIの世界侵略が始まっているんじゃないかなって感じるようになりました。大企業はAIを使ってユーザーエクスペリエンスを高めようとしているわけですが…。検索、裁判、メディア記事、マッチングアプリまでChatGPTに夢中です。ChatGPTがここまで入り込んでる?大丈夫?という8つの出来事まとめてご紹介します。
ChatGPTがプログラミングの試験に合格
Googleがプログラマーを雇うときに課される試験をChatGPTに受けさせたところ、完璧なスコアで見事合格。L3というレベルのポジションに楽々合格したそうで、そのポジションの平均年収は18万3000ドル(約2400万円)。プログラマーの仕事を脅かす存在になるのでしょうか。
裁判官がChatGPTを判決で使用
裁判をAIに任せるってなんてありえないって思いますが、判決の材料として使うのはありかもしれません。コロンビアの裁判官が先日、判決文の作成にAIからの情報を使ったケースがありました。「判決文の作成時間を有効に使うため、AIを活用していきたい」とその裁判官は話しているそうです。補助ならまだいいですが、ChatGPTに判決を出してほしくはないですね。
AIが脚本を執筆
AIが脚本を書いて映画制作の工程を自動化できるプログラムやサービスも出てきています。AIスタートアップのDeepmindが発表した「Dramatron」。脚本家と共作で脚本を作るプログラムだそうで、長いセリフを作ったり、キャラクター設定、話の流れ、場所の詳細や会話までAIで作ってくれるというもの。それって任せようとすれば、脚本全部書かせることができるってことですよね。やっぱり心を動かされたり、共感したり、感動する映画とかドラマがAIにすべて作られてしまうのはちょっと…。
声優の代わりにAI
エンタメ界でも声優を自動化しようという動きが来ています。先日、声優が自分の声をAIによって合成・再現することを許可する契約書にサインするようにいわれることが増えているとの報道がありました。こういった契約は声優さんたちにとって脅威ですよね。アニメやテレビゲームの会社はAIで声を生成した方が、制作費用が安く抑えられるからなんでしょうか。
ジャーナリズムもAIに置き換え
先月、米メディアWebサイトのCNETがChatGPTに記事を書かせていたことが判明しました。しかもその記事を調べてみると、その内容があまりに間違いだらけで、大きな訂正をする結果になっています。情報を載せるだけならAIでできると思いきや、結構な失敗事例でした。やはり人間が書く、もしくはしっかりチェックをしなくてはいけない分野みたいです。
株式市場でもAIが人気
AIがあるところにはお金の匂いがするの法則かもしれません。現在NASDAQでは、会社の名前に「AI」が入っているか、AIを使った新しいプロダクトを出している会社の株がトレンドだということです。
スパイ活動にもAI
監視システムとAIを合わせるとスパイのできあがり。ロシアではセキュリティカメラにAIが搭載されていて、どこにも隠れることができない街を作っているとか。犯罪防止や逮捕には役立つかもしれませんが…。
AI企業のせめぎ合い
シリコンバレーは今、AIの時代に大突入しています。ChatGPTのアクティブユーザー数はあっという間に1億人を突破。テック系企業はなんとかChatGPTを使ったプロダクトを作ろうと一生懸命です。Microsoftは検索エンジンBingにChatGPTを融合させています。Googleは自社開発チャットボット「Bard」を開発して、先日ローンチしていますが、まさかのPRビデオ内に誤解があって株価を落とす結果に。中国ではアリババ(中国版Amazon)とバイドゥ(中国版Google)が自社開発のAIツールを導入すると発表しています。
各企業はAIに席巻されていますが、ユーザー、消費者である私たちはAI革命が起こってほしいんでしょうか。これからどうなることやら!?