現在は何でも自販機で売られる時代である。福袋しかり、二郎系ラーメンしかり、ビーフストロガノフしかり。なので、冬の定番・鍋が自販機で売られていても驚くようなことではないかもしれないが、実際に目にすると「え?」とはなってしまう。
鍋を自販機で売る意味って……。いや、そもそもこの鍋ってどういう感じで出てくるんだろう? やっぱりアルミ鍋に入っているのかな? でも待て待て! この価格でアルミ鍋はおかしくないか? 結構なお値段だぞ!
・みんなで考えよう!
上のような状態で、私は自販機の前で立ち尽くしていた。鍋の自販機で売られていたカニ鍋(正確にはカニ出汁鍋)、一体どんな状態で出てくるのだろうか? あのときの私のように、皆さんも考えてみてほしい。
ヒントは価格。私が購入したのは2800円(2〜4人前)と、スーパーで売っているアルミ鍋に比べたら明らかに高い。なんならお店価格と言っていいかもしれない。
自販機としては、かなりの強気と言っていいだろう。買うには勇気がいる金額だけに、内容はそれに見合ったものであるはず。
しかし、自販機で3000円相当のカニ鍋を提供すること自体ハードルが高い気がする。カニを大量に詰めまくれば3000円相当にはなるが、そうするとパッキングが難しくなるというジレンマが発生するからだ。
カニの脚とかどうするんだろう? 長いと邪魔だからカットしまくるのかな? だとしたらパッキングは楽になるけど、食べるときに「カニ、小っちゃ」という印象を客に与えてしまう。う〜ん。どうなってるんだろうか。
──と悩んでも仕方がないから買ってみた。で、その画像を以下に掲載しているので、「もうちょっと考えたい!」という人はこのままで。
「答えを知りたい!」って人だけスクロールして進んでくれ。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
私が自販機で買った「カニ鍋」は……
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
スープとカニが冷凍された状態で……
↓
↓
↓
↓
↓
カニの胴体部分が大量に入ってました〜!
もう少し詳しく言うと、ズワイガニ(ロシア産)が500グラム。他にはスープが入っているのみで、必要な具材は別途購入する必要がある。
カニとスープのみという点は自販機に書かれていたので私からすると予想通りだったのだが、「カニの胴体のみ」ってのは正直複雑だった。
なるほど〜! これだったらパッキングの問題は解決できるわ──という納得の気持ち半分。やっぱりカニの脚が欲しいな──という気持ち半分といったところか。
実際に食べてみると、カニ自体は激ウマとも思わなかったが、マズいとも思わなかった。正直に感想を書くと「普通」に尽きる。
ただ、スープがめちゃくちゃ美味かった。もしかしたら、お店で食べるカニ鍋よりも上かもしれないというレベル。なので、鍋自体も美味かったが、シメのうどんも絶品だった。
なお、その自販機の名前は「鍋スル」。もしお近くで見つけてカニ鍋を購入しようと思ったら、シメの具材もお忘れなく!