隠すべきか見せるべきか…キッチンに馴染みまくる「アイラップ専用ケース」が生み出す苦悩

ロケットニュース24

時短調理から防災まで、過去記事でも何度か報じている岩谷マテリアルの「アイラップ」。

昭和のホームドラマに出てきそうなレトロパッケージや、かつては売上の75%が新潟、山形、富山、石川、福井に集中というローカル色など、なにかとキャラの濃い商品だ。そんなアイラップに公式「専用ケース」が誕生した。

アイラップの外箱は、独特の三角形の形。市販の収納グッズはなかなかフィットしないが、「キッチンで目立たせたくない」という愛用者の声に対応したのだという。


・「アイラップケース」(参考価格:税込660円)

その商品がこちら! オレンジやライトグレーなど5色のカラーバリエーションあり。

たとえばブルーはスモーキーな色味で北欧風キッチンに合いそうだし、ダークグレーはブラックに近いくっきりした印象で、ニューヨークスタイルといった感じ。

対応するアイラップは「60枚入」と「100枚入」。


使い方は簡単だ。ティッシュケースの要領で底板を外し……


かぶせて底板を閉じるだけ。


「公式」なので当たり前なのだがシンデレラフィット! 気持ちよいくらいピッタリはまる。


取り出し口も機能的。本体の切り欠きにバッチリ合う。


見違えるようにおしゃれになった! 中身がアイラップだとはだれも思わないだろう。インテリアにこだわったキッチンでも、オレンジ色の昭和レトロパッケージが浮いてしまうことなく「見せる収納」ができるというわけ。

あえて装飾せず、シンプルな無地である点も秀逸で、むしろ出しっ放しにしておきたいくらいセンスがいい。


・カプセルトイ「アイラップ」(全6種 / 300円)

しかし、ここにそのコンセプトの真逆をいくアイテムがある! 株式会社いきもんのカプセルトイ「アイラップ」だ!!

出てくるのは手のひらサイズ、ボールチェーン付のアイラップ! ちゃんと厚紙のパッケージになっていて、開封すると本物の「アイラップ マチ付きポリ袋」1枚(サンプル品のため実際の使用は不可)が出てくる。

筆者のものは「アイラップミニ」だけれど、6種の中にはちゃんと「アイラップ」もあるぞ。


裏面の作り込みもすごい! 本物そっくりである。


はっきりいって、鼻血が出るほど可愛い!! そう、アイラップのパッケージは、それだけでブランド価値があるのだ!


少しくすんだオレンジ色の下地に、カタカナのロゴ。山小屋のような三角形のシルエット。ワープロソフトのワードアートを彷彿とさせる、くにゃりと揺れる文字。

現代の感覚でいうならば、決しておしゃれではない。どこか庶民的で昭和的。そこがいい。それを隠すなんて、隠すなんて……!


・あなたはどっち?

インテリアの基本は色の引き算。ごちゃついた印象を避けるなら、既製品のパッケージは極力隠すべきである。そのまま出しておける海外製品が好まれたり、洗剤や調味料なら揃いの容器に入れ替える人もいるだろう。

キッチンの統一感を優先するか、あえて昭和レトロなパッケージを愛でるか……実に悩ましい。

専用ケースはオープン価格。実売は700円弱なので手頃だ。楽天市場などのECモールでも取り扱い中。あなたはどっち派?


参考リンク:PR TIMES株式会社いきもん
執筆:冨樫さや
Photo:PR TIMES、RocketNews24.

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