2017年に「育ちすぎたタケノコでメンマを作る」という記事を書いた。こういった実験料理は、記事を書くことですっかり満足してしまい、また作るということはほとんどないのだが、この育ちすぎたタケノコのメンマ作りは、食べてもおいしいし、もっと試してみたいこともあるので毎年作っている。
こうしてノウハウが溜まっていくにつれ、使用するタケノコと出来上がるメンマのサイズはだんだんと大きくなっていった。
2017年のタケノコメンマ
2017年の記事を振り返ってみると、普通に食べるには大きすぎるけど、まだタケノコと呼べるサイズを材料にしている。
出来上がったメンマも、やっぱりタケノコっぽい形をしていた。
これはこれですごくうまいのだが、このタケノコだとメンマとしては節と節が近すぎるという課題がある。
メンマというのは短冊形で、節と節の間のまっすぐな部分(略して節間)だけであって欲しいという欲望がある。ぺらっとした四角形であってくれ。
私がなにを言っているのか、なににこだわっているのかわからないかもしれないが、とにかく読み進めていただければ幸いだ。
もっと大きなタケノコでメンマを作りたい
節間でメンマの長辺を確保するためには、さらに育ちすぎたタケノコを使うしかない。
ただ一般的なメンマは、麻竹(マチク)という中国南部や台湾に生える竹が材料で、大きくても柔らかいタケノコらしい。だが私が確保できるのは、皆さんご存知の孟宗竹(モウソウチク)のタケノコだ。そもそも種類が違うのである。
加工の段階で乾燥して縮むことを考えると、節間は最低10センチくらい欲しい。
そうなるとタケノコのサイズは、メーターオーバーのドラゴンサイズとなってしまう。
これが食べられるのである。
メンマ作りのチャンスは年に一度。去年は一体なにで失敗したのか忘れつつも挑戦を重ねることで、このサイズのタケノコで私が理想とするメンマを作ることに成功するようになったのだ。
さらにもっと大きなタケノコ、もはや若い竹でしかないようなやつでも、その先端部分だけならメンマに加工可能なことも判明した。
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この方法、落ちてきた竹がぶつかりそうになるぞ。
1メートル程度の太いタケノコが手に入るのであれば(1本で一年間はラーメンのトッピングに困らない量ができる)、こうやって無理に5メートルクラスの先端を使うメリットはまったくないのだが、達成感という調味料を味わいたい人にはいいかもしれない。
でも収穫に危険が伴い過ぎるので、やっぱりおススメはできない。先端が折れた竹を改めて根元から切り倒さないといけないしね。