JR東日本スポーツ(東京都豊島区)が2023年1月下旬から、運営するスポーツジムでのマスク着用のルールを緩和する。同社が1月18日、J-CASTニュースの取材に明かした。
加入する日本フィットネス産業協会(FIA)の新型コロナ対応ガイドラインの改定に則った対応で、会話をしなければマスク無しでトレーニングできる。
「現在マイナスの意見はございません」
JR東日本スポーツによれば、対象は「ジェクサー・フィットネスクラブ」「ジェクサー・ライトジム」の全27店舗。これまではプール、ロッカー、スパを除きマスク着用を義務化していたが、以下の4点を新たなルールとして利用者に通知した。
「ジムにて安全に運動するためにマスク等を外してトレーニングする場合は会話禁止といたします」
「サーモグラフィー設置、フロントパーテーション、クリーンタイムは終了とさせていただきます」
「『こまめな』消毒という対応方針から、適度な消毒が履行できるよう消毒液の設置をします」
「館内においてマスク等を着用していない場合は、会話を禁止とする」
FIAが、新型コロナ対応ガイドラインを22年12月8日に改訂(11版)したことを受けての決定だ。10版では「高い強度の身体活動を行う場合には、安全な距離の確保や換気の徹底、さらにはマスク着用を前提とする」としていたが、政府の「基本的対処方針に基づく対応」に基づいた改訂では「運動を行う場合には、安全な対人距離の確保と会話の禁止の徹底を前提に、その条件が満たされない場合に於いてはマスク着用をお願いする」とマスクを必須とはしていない。
消毒対応も変更があり、ポストコロナを見据えた内容だった。FIAは「マスク着用ルールに代表される感染予防対応設計の幅が今までよりも大きく広がり、各社様の状況や考えに応じて独自に設定いただけるようになっています」としている。
それでも、フィットネス業界での「脱マスク」は進んでいない。JR東日本スポーツは葛藤があったとするも、「何方にせよ賛否両論ありますので、ガイドラインの範囲内での運営内容の変更としました」と説明する。
利用者からの反応については「今週より各店舗徐々に変更していますのでご意見はこれからとなりますが、現在マイナスの意見はございません」と答えた。