侍J、センター守れるのはヌートバーだけ? 「外野4人」報道で賛否「塩見か近本を選ぶと思った」

J-CASTニュース

   2023年3月に開催されるWBCで侍ジャパンの陣容が固まったことが報じられた。デイリースポーツの報道によると、外野手は4人のみ。鈴木誠也(カブス)、吉田正尚(オリックス)、近藤健介(ソフトバンク)、ラーズ・ヌートバー(カージナルス)が選出される見通しとなった。有力候補と見られていた塩見泰隆(ヤクルト)、近本光司(阪神)は落選濃厚に。

  • 栗山英樹監督

    栗山英樹監督

  • ラーズ・ヌートバー。カージナルスのツイッター(@Cardinals)より

    ラーズ・ヌートバー。カージナルスのツイッター(@Cardinals)より

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  • ラーズ・ヌートバー。カージナルスのツイッター(@Cardinals)より

山川と岡本の「2人共選ぶとは思わなかった」

   スポーツ紙記者はこの選考について、驚きを口にする。

「山川穂高(西武)、岡本和真(巨人)を2人共選ぶとは思わなかった。特に山川は昨年10月の強化試合で招集されず、18年の日米野球以来5年ぶりに代表のユニフォームを着ることになる。一塁だけで山川、岡本、本職は二塁だが牧秀悟(DeNA)も守れるので3人がスタメン起用で選択肢になる。一方で、外野の層は薄い。内野手登録の周東佑京が外野を守れるが、代走や守備固めなど途中出場の切り札で残したいでしょう。本職のセンターはヌートバーしかいない。不調やケガなどアクシデントも想定して、塩見か近本のどちらかを選ぶと思ったが…」

   塩見はリーグ連覇を飾ったヤクルトのリードオフマンとして活躍。今季は打率.276、16本塁打、54打点、24盗塁をマークした。身体能力が高く、長打力と俊足を兼ね備えたスケールの大きいプレースタイルは魅力十分。だが、攻守でムラがあるのがネックになったのだろう。

   近本は打率.293、3本塁打、34打点、30盗塁で自身3度目の盗塁王を獲得。俊足だけでなく、広角に安打を打ち分けるバットコントロールの良さに定評がある。センターの守備範囲も広く球際に強い。肩の弱さを指摘されるが正確なスローイングを誇り、19年にはリーグ最多の補殺をマークしている。足りないとすれば長打力か。球界を代表する選手だが、WBC、五輪と縁がない。今回も大舞台にあと一歩届かなかった。

   塩見、近本が落選したことにSNS上では賛否両論の声が上がっているが、ヌートバーが「不動のセンター」として稼働できるという栗山英樹監督の信頼があるのだろう。攻守で侍ジャパンのキーマンになりそうだ。(中町顕吾)

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