私が更科蕎麦に厳しい理由【家そば放浪記】第93束:軽井沢みやげ「旬粋(syunsui)」で買った、おびなた『信州戸隠 池森そば 爽やか更科』税込594円(1人前297円)

ロケットニュース24

前回前々回前々前回に引き続き、大の蕎麦好きとして知られるロックバンド「DEEN」のボーカル池森秀一氏がプロデュースした干し蕎麦シリーズを実食していきたい。

今回の蕎麦は、おびなたとのコラボで作り上げた『信州戸隠 池森そば 爽やか更科』。店内のポップには「のど越しがよくて飽きがこない。女性におすすめかも!」と書かれていたが、その実力や、いかに……?

パッケージによると「シャキッとした歯ごたえ」の「細麺仕上げ」で、「そば湯も美味しい食塩無添加」で「挽きたて、香り豊かな自家挽きそば粉使用」の「究極の八割そば」とのこと。それではいつものように……


デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……


5分ほどゆでて……


完成。


して、そのお味は──


パッケージにいつわりなし。ずばりシャキッとした歯ごたえ、の、細麺仕上げ。しかしながら、いかんせん上品すぎる。表パッケージに「上品な旨み」と書いてあるのだが、上品すぎてイマイチ伝わってこないというか、端的に言えば、あまり蕎麦の味が感じられないというか……。

更科そばがどんな蕎麦なのかは、私自身、更科蕎麦屋で修行した身であり、おそらく生涯で最も食べた蕎麦であることから理解しているつもりではあるが、私の働いていた店の更科蕎麦は、もう少し蕎麦の味はしたし……とついつい比べてしまい、いつも更科蕎麦には厳しめの採点になってしまうのだ。

「家そば」か「外そば」かなら、家かなぁ……と。どうしても「干し蕎麦の更科」は、そうめんに近づいてしまうところがあるような気が。きっと作るのが難しいのだろう。対して十割や二八は作りやすいのだろうな……と思ったりも。


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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