毎年、正月らしい特製ショップバッグで福袋を渡してくれるドトール。筆者の知る限り、多くの福袋の中でも一二を争う「オシャレでしっかりした紙袋」で、その後も大活躍するのだが今年は違った。
店頭で手渡された瞬間、心の中で声が出た。「風呂敷」で「和のこころ」で「おもたせ」だったのだ! どういうことかご説明したい。
・新春限定セット「初荷2023」
「初荷」と呼ばれるドトールの福袋は、豆だけ、ドリップコーヒー、オリジナルアイテム付きなど、複数パターンが展開される。
今年の主役は、京都発のテキスタイルブランド「SOU・SOU」とのコラボレーション。いわゆる「和柄」を、現代的なアイテムに仕立てるブランドだ。
女子向けの通販小物になっていたりするから存在は知っていたのだが、店頭で手渡された包みを見て鼻血を噴きそうになった。
いつもの紙袋ではなく、風呂敷のようなものにアイテムが包まれている! そのままギフトにできそうな愛らしさ。カ、カ、カワイイ……!!
大切な訪問先に和服姿で手土産を持っていくときのよう! そんな機会、人生で一度もないけど。
後からわかるのだが、これは「あづま袋」といい、江戸時代に洋風のカバンを真似て手ぬぐいを縫い合わせた手提げだそう。
結び目を解くと……
丁寧にアイテムが詰められている。
筆者が購入したのは税込4500円の「SOU・SOU コラボセット」。セット内容は次のとおり。
・SOU・SOUあづま袋&プレート
・マイルドブレンド、ドミニカンブレンド×各5パック
・コーヒーチケット×5枚
まずは直径約194mmの「DOUTOR × SOU・SOU オリジナルプレート」。ドトールカラーの「ほほえみ」柄だそう。
落ち着いた質感の美濃焼のプレートで、普段使いもしやすそう。さっそく今日から食卓に出したい。しかし、しかしである。
食器とは、そろっていることが重要! サイズや質感がバラバラの食器が無秩序に並ぶと、どんなにいい食器でも魅力が半減だ。
まれに「あえて食器を揃えない」「イスを揃えない」といったインテリア術もあるが、それは「一見バラバラに見えるアイテムから、統一したテイストを生み出せる選択眼」あってのもの。
同じセットをもうひとつ買うか、あるいは後述のコーヒー豆セットを買っておけば可愛く揃ったのに……!!
アイテムが包まれていたのは、同じ柄の「DOUTOR × SOU・SOU オリジナルあづま袋」。大阪・泉州の和泉木綿だそう。折りたたむと、厚みのほとんどない平坦な形状になる。
日本の庶民の暮らしから誕生したものって「手ぬぐい」にしても「布団」にしても「和服」にしても、かさばらず汎用性が高い。江戸は究極のリサイクル都市だった、などとも聞く。
状況に合わせて何通りにも使え、古くなったら簡単に直したり転用したりできるという生活の知恵が感じられる。
そして定番のドリップコーヒー2箱。
人を選ばないマイルドブレンド(5パック入り)
ドミニカンブレンド(5パック入り)
ドミニカ共和国の豆をドトール独自のブレンディング技術で仕上げた同店自慢の数量限定コーヒー。
最後にコーヒーチケット5枚。全国のドトールコーヒーショップにて、チケット1枚につきブレンドコーヒー、アメリカンコーヒー、アイスコーヒーいずれか1杯(Sサイズ)と引き換え可能。有効期間は2022年12月26日(月)~2023年5月31日(水)だ。
・現在、店頭販売中
筆者は横着者なのでドリップコーヒーのセットなのだが、同じくSOU・SOUコラボのコーヒー豆セット(税込6400円)では「SOU・SOUカップ&ソーサー」が付いていた。
ほかに、コラボグッズは付かない純粋なコーヒー商品として「ドリップカフェセット」や「コーヒー豆セット」がある。いずれも同店の通常価格よりお得な設定になっており、最大39%OFFだという。
11月から予約を受け付けていた(現在は受付終了)が、2022年12月26日(月)~2023年1月9日(月・祝)店頭販売も行う。
なくなり次第終了で、コラボではない通常福袋は比較的入手しやすいと思う。新年のコーヒー始めにいかがだろうか。
参考リンク:ドトールコーヒーショップ
執筆:冨樫さや
Photo:PR TIMES、RocketNews24.