早いもので2022年ももうすぐ終わり。「匠の部屋」では、インテル vPro プラットフォームを黎明期から支えてきたインテルの元エンジニア、牧真一郎氏を迎え、vProの歴史から、vPro導入に向けた設定方法、vPro導入後のトラブル解決方法、また、メーカー別のセットアップ方法などを紹介してきた。
そこで本稿ではその総集編としてカテゴリーごとに記事を紹介していきたい。今年掲載した数多くの記事の中から、皆さんのお役に立つ記事を見つけてもらえれば幸いだ。
なお、本連載では「匠に聞いてみたい」質問を随時募集していて、来年以降もお答えしていきたいと考えている。vProに関する疑問・質問などがあれば、記事末尾のフォームからぜひ投稿してほしい。また、すでに投稿いただいた質問は、順次回答していくので、お待ちいただければ幸いだ。
vProの歴史と技術的基礎
連載開始の第1回~第5回に渡っては、インテル vProプラットフォームの歴史について紹介。第1回、第2回ではvProの名前が登場するまでのストーリー、話はPC98時代のLANコントローラーまで遡ります。第3回ではvProが登場した時の時代背景、まさにインテルがチップベンダーからプラットフォームベンダーになろうとしていたときだそうです。そして第4回では、vProがさらに進化し、リモートデスクトップ機能を搭載した話。第5回では、vProのキモとも言えるリモート管理機能をどのように実現しているのか、歴史からひもといていく。
これからvProを導入する人のために「vPro設定のワザ」
ここからは、これからvProの導入を検討している人や、vProの設定をしようとしている人から寄せられた、導入時の設定の仕方などをまとめてみた。
まずは制御するvPro搭載PCのAMTプロビジョニング(初期設定)の方法として、もっとも簡単なMBEXを使った方法とそのほかの方法を紹介。さらに複数のマシンを管理するために使うべきツールの紹介、インテル EMAの設定方法、インテル以外の資産管理ツールを組み合わせたvPro管理方法、有線LANではなくWi-Fi経由での管理する場合の疑問などにお答えしている。
PCメーカー別のAMT設定方法/MEBxの入り方ガイド
最後に、メーカーごとで少しずつ異なるAMT設定方法/MEBxの入り方をそれぞれ詳細に解説したのが以下の記事だ。Lenovo編、DELL編、dynabook編、富士通編、HP編、パナソニック編については記事制作時期の都合で第11世代Coreでの解説となっており、第12世代については別記事にて差分を紹介している。NEC編については第12世代Coreを使っての検証で、第12世代から登場したEssentialsとEnterpriseの比較も行っている。
2023年も匠への質問、募集中!
――さて、今回は2022年の総集編をお届けして来ましたが、2023年も匠の部屋では、引き続きvProについて掘り下げていく予定です。最後に牧さんからコメントをお願いします。
牧氏:この春から「匠の部屋」の主として、私がかつてインテル社で担当したインテル vPro プラットフォーム、特にその中の管理支援機能であるインテル AMT(アクティブ・マネジメント・テクノロジー)を中心に、その歴史から設定方法、AMTを活用するためのアプリケーションソフトウェアであるインテル EMA(エンドポイント・マネジメント・アシスタント)の設定やソフトウェアを開発するためのSDKなどについて触れて参りました。来年はもっと実践的な内容で踏み込んで行けたらと思っております。
この手の機能は使わなければ普通のPCと同じですが、上手く活用することで管理の手間と時間を十分に節約することができると思いますので、皆さんの現在の環境において、「vPro搭載PCだったらここをこうすればもっとPC管理の効率が上がるかも」と考えていただけたら幸いです。
――ということで、今年も「匠の部屋」をご愛読いただきありがとうございました。来年もあの手この手で役立つ情報をお届けし、また、皆さまの困りごとにも答えていきますので、疑問点があれば、是非、以下のフォームから質問を送ってみてください。
アンケート回答にあたっての注意事項・同意事項
・いただきました質問につきまして、質問者やその企業を特定できないよう編集の上、匠の回答とあわせて誌面掲載させていただく可能性がございます。
・いただきました質問に対する回答は、原則として今後展開する記事内にて行わせていただきます。また、すべての質問への回答を約束するものではございません。
・氏名やメールアドレスのご記入は任意となりますが、ご記入いただければ、追加で伺いたいことなどがある場合、編集部よりご連絡させていただき、より正確な回答ができるよう務めさせていただきます。
・回答いただきました個人情報(名前/メールアドレス)は、追加の質問など編集部からの連絡のみ使用します。そのほかの目的で使用することはなく、対象者以外の個人情報は、企画終了後、速やかに消去します。
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