ビッグフットの有名な写真がある。
山の中を歩く巨大な猿人がこちらを振り返っているシーンだ。
あのポーズを取っていたら誰でもビッグフットなんじゃないだろうか。
まずはビッグフットの説明から
ビッグフットとは北米大陸で目撃されているUMAである。2mもある類人猿だと言われている。
茂みを歩きながらこちらを気にしている。1967年に撮られたものだ。
そして時は下って2022年、雑貨店でボアのルームウェアが売られている。とても暖かいが上下で着るとゴリラっぽい。
もし、ボアのルームウェアでたまたま茂みを歩いたらビッグフットに見えるのではないだろうか。50年の時を経て、我々が偶然ビッグフットになる可能性が現れた。
誕生させてみよう
ビッグフット化に挑戦するのは3名。私、林と宮城さん、べつやくさんである。
こうして私たちは知らず知らずのあいだにビッグフットに近づくのだ。
自然な流れになるように強引に展開してきたが、ビッグフットに似合いそうな場所を探して歩いたのは当然である。
ビッグフット・林
まずは私、林からビッグフットに挑戦してみよう。
ビッグフットのポーズを入念にチェックして真似てみる。
ビッグフット気分があがったところで茂みを歩いて引きで撮ってもらおう。
草むらにでかいクモがいて怖い。足元の草からひっつき虫が大量についた。ビッグフットはこんな苦労をしていたのか。やってみないとわからないことがある。
むむむ。スウェット上下なのでビッグフットのなかにややヤンキー感がある。マスクも一因かもしれない。ビッグフットにコロナは関係ない。もう一度試してみよう。
ひとり目なのでどれほどビッグフットに寄せられているかが分からない。M-1の一組目の役割となった。暫定1位です。
べつやくビッグフット
つづいてべつやくビッグフット。選手交代するようすが完全に深夜2時のディスカウントストアだった。
べつやくさんのビッグフッ服(ふだん家で着ている)にはフードがないため、あまりビッグフット感が出ないかもしれない。ハンデかと思ったのだが…
姿勢の悪さがビッグフット感を増している。
紫の髪が功を奏している。メスのビッグフットはこういう頭部かもしれないし、ムラサキビッグフットという新種かもしれない。UMAだからなんでも言える。
ビッグフットかどうかは分からないが得体が知れないことは分かる。暫定1位はべつやくさんになった。
本命・宮城ビッグフット
最後は宮城さんによるビッグフットである。ボアの服を着た時点で息を呑んだ。
腰を落として、やや姿勢は悪く。手を大きく振るビッグフットのしぐさを一通りマスターしてから茂みに向かう。
バッティングでもギターでも、すごくうまい人が始めた瞬間に感じる「あ、この人ぜんぜん違う」があるだろう。それを宮城さんの背中に感じた。
撮影している我々も最初は歓声を上げていたが、そのリアリティにだんだん黙ってしまった。
もう一往復してください、とこちらからお願いしてその通り動いてくれるのを不思議に感じてしまうほどだった。「あのUMA、人の言葉が分かるのか!?」だ。
べつやくさんのビッグフット感に触発されて、気合を入れてビッグフット化したとのこと。それなりの思いがあった。
メジャーリーガーの実力の前に残りのふたりも悔しさはひとつもない。清々しくその力をたたえたい。ビッグフットは宮城さんだ。
撮れてしまった
「ボアの服を着て茂みに入るとビッグフット」、この仮説は証明された。
ボアの服は暖かいので暖房温度が下げられるので節電効果もある。タイムリーな商品だが、茂みにいくとビッグフットになる。
ビッグフットから環境を大事にしろというメッセージかもしれない。