今から約1年前。私(耕平)が石垣島を訪問した際に初めて食べた、沖縄の郷土料理「ヤギ汁」。この時食べたヤギ汁は、若干クセのある臭いのヤギ肉に、あっさりとした出汁が特徴的だった。
ヤギ汁自体、内地では食べられる機会はおろか耳にする機会も少ないが、石垣島ではなんとこのヤギ汁を含めたヤギ料理が自販機で売られている! 24時間本格的なヤギ料理が味わえるということで、さっそく購入。
しかしホテルに戻って食べてみようと思ったら、思わぬ落とし穴が……。そんなわけで実際に食べてみた感想と、覚えておいて損はない購入時の注意点をお伝えしよう。
・24時間ヤギ料理が購入できる自販機
このヤギ料理が24時間購入できる自販機は、石垣島の中心街である美崎町繁華街の「美崎センター通り」に設置されている。
メニューを見てみると、ヤギ汁を筆頭に「山羊ラーメン」「山羊ジャーキー」「山羊刺し」「やぎユッケ」などのヤギ料理がズラリ。
ヤギ汁だけでもあまり馴染みが無いのに、このラインナップ……さすがは石垣島。そして自販機は「馬刺しの自販機」や「本格的なピザ」など、数々のメニューの販売を自販機化している、あの「ど冷えもん」だ。
それでは、さっそくヤギ汁(1000円)を購入してみよう。パッチパネルからヤギ汁の番号を選んで……
お金を入れると、しばらくしてヤギ汁が出てきた。
内容量は、なんと800g! 思ってたサイズよりもデカい。
そしてもう1つ、ヤギ刺し(1000円)を購入することにした。こちらも番号を選択して……
同じくお金を入れて、商品が出てくる。
今回は、この2品の食レポにチャレンジしていこうと思う……と思った矢先、思わぬ落とし穴が待っていた!
・思わぬ盲点
購入後、宿泊先のホテルに戻り調理しようと思ったところで問題が発覚する。それは「ヤギ汁を入れる器が無いこと」だ。内容量が800gもあるので、通常より多少大きいドンブリが無いと入らないわけだが、もちろんそんなものはホテルには置いていない。
そこで泣く泣く、自宅に郵送することに……。まぁ、滅多に食べる機会がない本格的なヤギ料理を自宅で味わえると思えば、多少の出費も致し方ない。そして4日後、自宅に商品が到着。
さっそく調理に取りかかる。まずはヤギ汁から。
調理方法は至って簡単。袋のまま湯煎(ゆせん)で10分温めるだけ。
パックから袋を取り出して……
沸騰したお湯で、10分温める。
同時に「ヤギ刺し」を調理する。こちらも簡単で、袋のまま15分ほど流水解凍するだけだ。
各々の食器に移して、ヤギ料理2種が完成!
・いざ実食!
それでは自販機で購入したヤギ料理が、どんな味なのかを確認すべく実食に取りかかる。まずはヤギ汁から食べてみることに。
とにかくヤギ肉の量がすごい! 一見、油も多く胃がもたれそうな気もするが……その味はいかに?
おぉぉぉー、美味い!!
以前食べたヤギ汁はアッサリ系だったが、見た目通りコッテリ系の味だ。私個人としては、こちらの方が好み。何にせよ、このヤギ肉の量がありがたい。食べ進めたところで、付属されていた「増し油」を入れてみる。
口に運んでみると……
見事な味変!!!
確実にコクが増していて、味に深みが出てきた。ヤギ肉との相性も格段に上がったような気がする。
次にヤギ刺しを食べてみる。なお、商品にヤギ刺し用のタレなどはついていないため、今回は自宅にあった甘口しょうゆで食べてみた。
さっそく口に運ぶと……
うん、なるほど。
正直、ヤギ肉の臭みはそこそこある。感覚的にはラム肉よりクセのある臭いなので、ラム肉が苦手な人は厳しいだろう。ただ個人的には甘口しょうゆとの相性が良いせいか、気になる程でも無く食べられる。そしてコリコリした食感がアクセントになっていて、余計にクセになりそう。
その後、ヤギ汁と交互に……
食べる!
食べる!!!
ヤギ刺しの最後の一枚も食べる!!!!!
そして、完食。
いや〜、自宅で本格的なヤギ料理が食べられるという、貴重な経験をすることができた。結論、今回実食した「ヤギ汁」「ヤギ刺し」においては、個人的には美味かったの一言に尽きる。今度、石垣島に行ったときには「山羊ラーメン」や「やぎユッケ」など、他のヤギ料理も食べてみたいと思ったほどだ。
──というわけで、ヤギ汁を始めとしたヤギ料理を食べる機会があったら、ぜひ試してみてほしい!
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.