【ガスト編】チェーン店のかき氷食べ比べ! 圧倒的安さと絶滅危惧種のガリガリ食感に出会う

ロケットニュース24

ファミレス、カフェなどチェーン店のかき氷を食べ比べるこの企画。47都道府県とまではいかなくとも、全国に広く知られた飲食チェーンであることを条件としている。となれば「すかいらーく」グループを外すわけにはいかない。

今回は「ガスト」である。他チェーンより少し遅め、先日始まったばかりの夏季限定かき氷をレポートしたい。


・「いちごと練乳のかき氷」(税込329円)

メニューを見た瞬間、思わず「やっす!」と声が出る。もっともシンプルな「いちごと練乳のかき氷」で税込329円、税抜なら299円だ。

これまで訪ねた店舗では700円は当たり前、トッピング次第で1000円近くになる状態だったため単純に驚く。

タッチパネルでささっと注文し、テーブルに届いたのは「ザ・王道」なかき氷。両手にコロンと載るくらいのボウルに盛られていて、ほどよい大きさ。

いつものように、いただきまーす……としようとした瞬間、それは起こった。


ドサッと氷のかたまりが落下したのである。こ、これはっ……!


きたー! 久しぶりのガリガリかき氷!


目視でも透明な氷の粒が確認できる。全体ががっしりと固まっており、スプーンを入れるとザクッと音をたてて崩れるタイプだ。場所が悪いと、先ほどのように落下することもある。

「純氷」「雪氷」「ふわ氷」などネーミングは数あれど、“空気をふくんだフワフワの氷” が昨今のトレンド。ブームとなった「台湾かき氷」もそうだが、フワフワ系は見た目が華やかでボリューミーなのに、軽く押すだけで小さくなって食べやすいため女性にも人気なのだろう。

ところが、ガストは違う。

もう絶滅したのかと思っていたよ、お前……。


口の中でガリガリと氷をかじる。ボウルの氷はなかなか減らない。これはまさに、縁日で発泡スチロールカップに入れて売られているかき氷!

シロップもそんな感じである。舌が赤くなりそうな鮮やかなピンク。遠い日に家庭用かき氷機で作った自宅のかき氷のよう……。


はっきり言って口当たりは「きめ細やか」とは言えないし、味つけも「なんの変哲もないシロップ」と呼んで差し支えない。値段相応と表現してもいいだろう。けれどノスタルジックである。長いあいだ忘れていた幼なじみに再会した気分だ。


・「はちみつレモンとマンゴーのかき氷」(税込439円)

「はちみつレモンとマンゴーのかき氷」は価格がちょっとだけ上がる。それでも税込439円だから、他店の平均に比べると断然リーズナブル。

頂上にはトロリとしたマンゴーの果肉がオン。ちょうど「MANGO & BERRY SWEETS」というマンゴーフェアを実施中なので、そのつながりだろう。

はちみつレモンシロップは、意外にもレモンが強い! ミルクもかかっているのだけれど、甘さよりも酸っぱさが勝っている。かなり爽やかで、口の中がきゅうぅぅぅっとリフレッシュされる。

かき氷といえばコテコテに甘い原色シロップ、というイメージが覆る。場所によってはレモンの渋みや苦みが感じられるほど。

口にスプーンを運ぶたび「酸っぱい!」という感想がこぼれる。ある意味、本物のレモンに近いとも言える。SNS上では「酸っぱくて食べきれなかった」という感想も見られたほどだ。

個人的にはもうちょっと「はちみつ感」が欲しいところだが、そうなると価格に跳ね返るだろうし、悩ましいところ。甘いのが苦手な方、さっぱりした食後感をお求めの方に。


・提供時間は10:30以降

なお、上記の価格は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、静岡県、大阪府、兵庫県、京都府が基準となっており、他エリアでは異なる場合がある。また、提供はモーニング終了後の10時30分以降となる。

全国でもっとも店舗数の多いファミリーレストランである「ガスト」。どこでも食べられ、ワンコインでおつりが来るというリーズナブルな価格帯は特筆に値する。他店と差別化するような創意工夫という点では物足りなさもあるものの、使い勝手は抜群だ。


参考リンク:ガスト
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

Source

タイトルとURLをコピーしました