厚生労働省は、塩野義製薬が開発した新型コロナウイルスの飲み薬「ゾコーバ」を、緊急承認制度を使って初めて承認しました。
ゾコーバをもらうには、医師の処方が必要です。12歳以上の軽症・中等症患者が対象。発症3日以内に飲み始め、1日1回5日間服用して、症状消失までの期間がプラセボ群の約8日からゾコーバ群の約7日に短縮されるそうです。
ここにくるまでの塩野義製薬の努力は並大抵のものではありませんでした。
効果に疑問も持たれていますが、新型コロナの軽症者に使える初の国産飲み薬となりました。
ちょっと高すぎるのではという意見がとても多いです。
「専門家」からの評価も微妙なところです。
7月に開かれた厚労省の専門家会議では効果に疑問が持たれて承認が見送られていました。今回の会議では、塩野義側から追加提出された臨床試験のデータで再審議をして、賛成多数で承認が了承されました。
一方、株主の方には11月の春風となりそうです。
また、重症化を防ぐ効果などまだ分かっていないことも多いそうですが、政府は塩野義製薬から100万人分を購入する契約を結んでいるそうです。