こちらは(株)メディアジーンのメディアコマース・チームが編集・執筆した記事です。
写真を物理的に見る楽しさ、再発見かも。
昨今盛り上がるアナログ写真。なかでもインスタント式は現像の手間もなく、撮ってすぐ楽しめるのが魅力ですよね。
「インスタントってボタンを押すだけだからカメラの醍醐味がないじゃん!」と思った方、お待ちください。世の中にはそんな常識を破るユニークなカメラもあるんです。
クラウドファンディングサイトmachi-yaに登場した「NONS SL660」は、インスタントなのに一眼レフのレンズが使え、絞りやフォーカスも操作できる本格派な一台なんですよ。
写真をこよなく愛する筆者が、実際の製品でいろいろ試してきたレポートを是非最後までご覧ください。
マニュアル撮影が楽しいインスタントカメラ
改めて「NONS SL660」は、絞りやシャッタースピードなどを自ら設定するフルマニュアル撮影が楽しめるインスタントカメラ。
フィルムは富士フイルムから展開されているinstax SQUAREを利用します。
レンズ交換式でカメラ側のマウントはキヤノンEFマウント。
マウントアダプターを用意すれば、M42やヤシカ、コンタックスといった往年のオールドレンズも楽しめますよ。
軍艦部(カメラの上部)にはシャッタースピード設定ダイヤルが備わり、隣の液晶には露出計とフィルム残数が表示されます。
ファインダーを覗いた様子がこちら。
メーカー曰く、広い視野角とピントが合わせやすい高精細なファインダーとのことでしたが、筆者の感覚としても概ね間違いないと感じました。
ボディはアルマイト処理をしたアルミニウム合金製。木製グリップは本体のメタル素材との対比で美しいデザインに仕上がっているかと思います。
本体裏の右端に、電源などのインターフェースがまとめられています。本体電源は充電式で、端子は今や定番となったUSB Type-Cです。
操作は手軽
「NONS SL660」での撮影手順は以下のとおり。
①カメラ側面のレバーを降ろしてシャッターをチャージ、②絞りを露出計数値や任意の値で設定、③ピント調整、④シャッターを切る。
シャッターボタンはちょうど人差し指がかかる位置にあるので押しやすかったですよ。
撮影後は電源下のボタンでフィルム排出を行います。一般的なインスタントカメラと同様、色が定着して絵が出るまでは数分掛かります。
この「どんな絵が撮れたかな?」を待つ短い時間がワクワクしますよね。
露出計の精度やいかに?
マニュアル撮影は上級者にとっては嬉しい機能ですが、手軽に撮影できるほうが良いという方もいらっしゃいますよね。
そこで重要な機能のひとつなのが露出計。この精度が良ければ、マニュアル機でも楽に撮影が行えます。
今回は実験として筆者の愛機「X-T4」を被写体に、室内で照明を使いながら露出計の精度をチェックしてみました。
フレームを被写体に合わせた際の露出計表示はf4.0。
シャッタースピードは250分の1に固定したまま、絞りを変化させて実験をしてみます。
実験結果がこちら。露出計が指示したf4.0は、ライトの光が強い中央部分はやや白飛びしていますが周辺の明るさも含めると適正な印象ですね。
2段絞ったf5.6も中央部とのバランスでみると悪くないかも。一方、白飛びをなくすにはf8.0と4段絞る必要がありました。
以上の結果から、露出計は一定の信頼が置ける精度かと思います。あとは好みや被写体に合わせて調整ですね。
多重露光もできるよ
「NONS SL660」はフィルムを排出せず連続撮影すれば多重露光も可能です。
上記は二重露光での作例ですが、通常のチェキとも違ったよりエモーショナルな写真が創れるのでオススメですよ。
なお、多重露光は露出の微調整ができるマニュアル撮影のほうが仕上がりもコントロールしやすいため、「NONS SL660」はその点ピッタリと言えるかも!
一眼レフ用のレンズによる恩恵か、筆者が想定したより高い解像感の写真が撮れたことが意外な発見でした。
所詮はインスタントカメラと最初は少し軽んじていたのですが、光や黒の質感が上手く表現できているように感じます。
物理的に現像されるのでコルクボードに飾ったり、仲間にその場でプレゼントするのもいいですね。
あとは少し手間は掛かりますが、写真ショップでデータ化すればスマホやPCでの管理もラクになりますよ。
一眼レフやミラーレスユーザーの方もレンズ資産を転用できるので、遊び用として1台いかがでしょうか?
一眼レフスタイルのインスタントカメラ「NONS SL660」は現在、クラウドファンディングサイトmachi-yaにてお得なキャンペーンを実施中。
執筆時点では単品が20%OFFの69,440円(送料・税込)からオーダー可能でした。
気になった方は以下のリンクから詳細をチェックしてみてくださいね。
Source: machi-ya