シーズン1を含めると今回で72回目を数える当サイトの名物企画、グルメライター格付けチェック。企画の趣旨はシンプルに「グルメライターたちの味覚は信用していいものなのか?」を追求する正真正銘のガチ企画である。
シーズン2の第22回となる『モンブラン編』には、過去最多となる12名のグルメライターたちが集結した。ニューフェイスたちに先輩らは意地を見せられたのか? 詳細は以下でご確認いただきたい。
・12名が参戦!
グルメライター格付けチェックに初参戦を果たしたのは、古沢崇道(ふるさわ たかみち)と すんぴょんすの両名。どちらも半年ほど前から当サイトで執筆するようになり、偶然にもグルメライター格付けチェックの収録日に事務所に居合わせた次第だ。
古沢は「甘いものには絶対の自信がある」と言い切り、すんぴょんすは「いつかグルメライター格付けチェックに出てみたかったス!」と目を輝かせる。ほう、ならばグルメライター格付けチェックの恐ろしさを思い知るがよい。
・高い方を当てる
さて、ここで『グルメライター格付けチェック』のルールを説明しておこう。参加者は目隠しをしたまま “超高級食材” と “普通の食材” を味見し「どちらが高いか?」を当てる。ウマいマズい、好き嫌いは関係なく「高い方」を当てれば正解である。
今回用意した高級食材は、ホテルニューオータニ「サツキ」のモンブランで、価格は1つ918円。都内屈指……いや、日本屈指の知名度を誇る “泣く子も黙る最高級モンブラン” と申し上げていいだろう。
もう一方はセブンイレブンで購入した「イタリア栗のモンブラン」で、こちらは1つ345円。価格差はざっくり2.5倍という計算になるが、果たしてグルメライターたちは違いを見極めることが出来たのだろうか?
初参戦の2名に何とかキャリアの違いを見せつけたいレギュラーメンバーたち。いつも以上に緊張しつつ導き出した答えとは……!
サンジュン:B「もうね、これはBでしょう。なんかモンブランの外側の栗の部分があるじゃん? それがAは全然ない。単なるクリーム。その点、Bは “モンブラン!”って感じがした。
極端な話、言われないとAはモンブランだってわからないくらい、ただのクリーム。その点、Bは目隠しして食べてもモンブランだったね。これはまあまあ自信あるよ」
GO羽鳥:B「おいおいおいおい。もう全然違うよ。Bは栗入ってるでしょ?って感じ。栗がゴロゴロしちゃってるし、圧倒的にBの方がウマい。
濃さが違うし、Aは薄いよ。もうただのクリームだった。明らかにBの方がゴージャスだし、今回は流石にBでしょう。Bの後に食べちゃうとAは薄かったよ」
中澤:B「全然違うな~。Aはちょっとクリームで誤魔化してる感じがしたんですよね。Bは栗の実が入ってたし、その辺りに高級感がありましたね。
あとAはちょっとナチュラルじゃなかったんですよ。まあでも栗が入ってたってところだけですね、結局は。Aの方がモンブランに似せてる感がありました」
あひるねこ:B「Aは……なるほど。Bは……なんだコレ? バウムクーヘン? ああ、でもこっちなんだろうなぁ。Aはウマいんですけど、普通でしたね。
なんかBは壁があったんですよ(?)。でもあんなに硬いモンブランがコンビニで売ってるワケがないでしょ。あとは栗の量が違うんでしょうね。これはBでしょう」
砂子間:B「モンブランは学生の頃好きでしたね。でも最近はあんまり食べてないかな? 実はAの方がウマかったんです、でもAはセブンのウマさなんですよ。
口に入れてモンブランの溝を確認しようと思ったんですけど、Aはすぐ溶けちゃいましたね。Bはウマかったんですし、コンビニっぽくない本格的な味でした」
和才:A「実はニューオータニのモンブランを食べたことがあります。Aウマい……めっちゃウマい。もうこっちじゃない? でもBは……あれ? どっちだ……でもAかな?
Aはとにかくクリームのなめらかさが際立ってましたね。あの滑らかさはコンビニじゃ出せないと思います。Bも美味しいんですけど、これといった特別感はなかったですね」
佐藤:A「これは難しいな~。でも手がかりを掴んだぞ。クリームに違いがあると思ったけど、そこはわからなかった。でもAの方がお酒の香りというんですか? フワッと来ましたね。
Aに感じた芳醇な香り……あれはグランマニエかな? Bはスポンジがパサパサしてたんだよね。ちょっとセブンイレブン新宿二丁目店が見えちゃったもん。これはAだろ」
Yoshio:A「モンブランは大好き。でも最近は高いよねぇ~。Aは栗の味が濃いというよりはアッサリしてたんだよね。ガッツリじゃなくてふんわりしたモンブランだった。
Bはクッキーの部分が美味しかった……うーむ。単純に美味しかったのはBなんだけど、後から色々と加わってる感じもしたな……というわけでAで行く!」
古沢:B「甘党なんで結構自信があります。Aはクリームが滑らかですねぇ。ウマい。でもBを食べたらすぐわかりました。もうBの重厚感が圧倒的でしたね。
Aも美味しかったんですけど、口に入れたときの風味が全然違いました。これは超自信ありますね。間違えたら土下座レベルだと思います」
すんぴょんす:A「日本にいたとき以来のモンブランですね。Aは……モンブランですね。久しぶりに食べると美味しいです。Bは栗本体がありますね……。
ただBは甘さが尖ってる気がしました。その点、Aは甘すぎない感じでしたね。どっちも美味しいんですけど、Aの方が大人っぽい味でした」
亀沢:B「私、嫌いなんだよね、モンブラン。Bの方が絶対にウマいけど、サバ缶編のことがあるからなぁ……ウマい方が高いワケではないという。
Aは生クリームしか入って無いし、栗の味がしなかった。Bは栗の味がしたし、濃いめだったよね。Aは生クリームで誤魔化してる感じがしたかな」
原田:A「甘いもの自体がそんなに得意じゃないですね。食べた感じ、AとBは全然別物ですね。Aはクリームそのものって感じで、コンビニでここまでやりますかね?
その点、Bはスポンジを感じたのでコンビニでもあり得るかな~、と。年寄り理論だとAはクリーミー、Bはそこまで甘く感じなかったのでAだと思います」
冒頭でもお伝えした通り、今回は過去最多となる12名が参加し、答えは「5 : 7」で割れた。「ホテルニューオータニのモンブランを食べたことがある」と言う佐藤と和才がAを選んでいるが、さあ、実際はどうなんだ!
トリャーーーーッッ!
どっちが最高級モンブランなんだーーーー!!!!!
正解は……
B!!!!!! Bがホテルニューオータニ!!!!!
でしょうね! 個人的には超イージーなお題であったが、目隠し効果も相まって冷静な判断が出来なくなるのがグルメライター格付けチェックの恐ろしいところ。というか、佐藤の「グランマニエの香りがする」ってなんだよ! ぶってねんじゃねえよ!!
正解で14勝3敗(正解率82.3%): 中澤「結局、Bは栗が入ってました」
正解で11勝3敗(正解率78.5%): 亀沢「Bは栗の味がしたよね」
正解で17勝5敗(正解率77.2%): サンジュン「Aは言われなきゃモンブランじゃない」
正解で12勝9敗(正解率57.1%): 砂子間「Aもウマいんですけど、セブンのウマさでした」
正解で10勝8敗(正解率55.5%): あひるねこ「なんかBは壁(?)があったんですよ」
正解で11勝9敗(正解率55%): GO羽鳥「明らかにBの方がゴージャス」
不正解で10勝9敗(正解率52.6%): Yoshio「美味しいのはBなんだけど……」
不正解で10勝10敗(正解率50%): 原田「コンビニがあそこまでクリーム攻めしますかね?」
不正解で8勝10敗(正解率44.4%): 佐藤「Bはグランマニエの香りがしたな」
不正解で6勝9敗(正解率40%): 和才「ホテルニューオータニのモンブラン食べたことあります」
特別参加・正解で1勝0敗(正解率100%): 古沢「Bの重厚感が圧倒的でした」
特別参加・不正解で0勝1敗(正解率0%):すんぴょんす 「Aの方が大人っぽい味でしたね」
というわけで、過去最多のメンバーでお届けしたグルメライター格付けチェック。上位陣と下位陣の差が広がりつつあるが、まだまだ戦いは中盤に差し掛かったあたり。最後に笑うグルメライターは果たして──誰だ。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.