「シャニマス」対バンライブ「MUGEN BEAT」で見た“無限の魅力を感じさせるステージ”

CNET Japan

 CNET Japanの編集記者が気になる話題のトピックなどを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にゲームなどのエンターテインメント関連も取材している佐藤が担当。今回は、10月22日と23日に武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにて行われたライブイベント「シャニマス初の対バンライブ 283PRODUCTION UNIT LIVE MUGEN BEAT」の模様をお届けする。


「シャニマス」対バンライブが、8月の「SETSUNA BEAT」に引き続き、4ユニットが登場する「MUGEN BEAT」が武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにて開催。会場には多くの“プロデューサーさん”が詰めかけた

 これはバンダイナムコネクサスのゲームプラットフォーム「enza」などで展開している、バンダイナムコエンターテインメントの「アイドルマスター シャイニーカラーズ」(シャニマス)をテーマとして、登場するアイドルのキャスト陣によるライブイベント。これまでもさまざまな形でステージを行ってきたなか、今回は283(ツバサ)プロダクションに所属する7ユニットが2つに分かれ、シャニマスでは初めてとなる対バンライブを行うというもの。

 すでに3ユニットによる「SETSUNA BEAT」が8月に開催されており、この「MUGEN BEAT」では、「イルミネーションスターズ」「アンティーカ」「ストレイライト」「シーズ」の4ユニットが登場。ユニットそれぞれが持ち歌となる楽曲を披露したのち、メンバーや楽曲をシャッフルして他ユニットの楽曲を歌うパートも披露するという流れで進行した。

 出演したのは、イルミネーションスターズの関根瞳さん(櫻木真乃役)、峯田茉優さん(八宮めぐる役)、アンティーカの礒部花凜さん(月岡恋鐘役)、菅沼千紗さん(田中 摩美々役)、八巻アンナさん(白瀬咲耶役)、希水しおさん(三峰結華役)、結名美月さん(幽谷霧子役)、ストレイライトの田中有紀さん(芹沢 あさひ役)、幸村恵理さん(黛冬優子役)、北原沙弥香さん(和泉愛依役)、シーズの紫月杏朱彩さん(七草にちか役)、山根綺さん(緋田美琴役)。

 会場内では、新型コロナウイルスの影響と感染拡大防止、ならびに飛沫防止の観点から公演中はマスク着用のうえで声援やコールは控える形となっており、集まった“プロデューサーさん”(※アイドルマスターシリーズのファンのこと)は、キャストのパフォーマンスやトークに対して、拍手を送ったりコンサートライトを振って応えていた。またライブの模様を中継するオンライン配信も実施。トークパートの一部では、場内にコメントが映し出される一幕もあった。

 アイドルたちによる注意事項などのアナウンスや、オープニングムービーの上映を経て、DAY1のライブがスタート。まず最初に姿を見せたのはアンティーカで、1曲目はユニット始まりの曲でもある「バベルシティ・グレイス」。有観客での披露は久々かつ、希水さんがキャストとして参加してからは初めてという楽曲によるステージで幕開けとなった。


アンティーカ登場時の様子(DAY1)

「バベルシティ・グレイス」(DAY1)

 自己紹介を交えたMCパートでは、このMUGEN BEATにおいては、アンティーカが盛り上げ隊長を任されたことに触れ、賑やかで笑いが絶えないようなトークで会場を温めていた。

 その後歌ったのは「純白トロイメライ」。ストーリー性の高さとそれを表現するダンスパフォーマンスで、アンティーカの特徴でもあるゴシック風の世界観に包み込む。また「MUGEN BEAT」ではメインステージだけではなく、センターステージと間をつなぐ花道が設けられており、花道にカメラが入って、そこを堂々とした姿で行く光景を迫力ある形で映し出していた。続けての「ラビリンス・レジスタンス」でも迫力ある歌声を響かせ、アンティーカのパートを締めくくる曲として「革命進化論」を披露。見る人を引き込むステージを展開した。


「純白トロイメライ」(DAY1)

「ラビリンス・レジスタンス」(DAY1)

「革命進化論」(DAY1)

 2番目のユニットとして登場したのはシーズ。初めてお披露目する新衣装をまとって2人は姿を見せ、新曲「Fashionable」を初披露。歌い始めたときからどよめきが起きるような状況のなか、持ち味でもあるスタイリッシュさとラテン調と感じさせる楽曲で魅了。続いての「OH MY GOD」ではシーズ始まりの曲で、これまでもダンスミュージックにのせた高いパフォーマンスを見せているなか、回を重ねることでのパワーアップと、新衣装での披露というところで新鮮にも見えるステージとなっていた。


シーズ登場シーン(DAY1)
「Fashionable」(DAY1)
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「OH MY GOD」(DAY1)

 MCで新衣装と新曲「Fashionable」を披露したことの感想も語りつつ、3曲目となる「Fly and Fly」では、洗練されたダンスにラップを織り交ぜた歌声を響かせる。曲が終わった後にはカメラに向かって“指ハート”などのハンドジェスターを織り交ぜたポーズを決めたり、MCでもライブの楽しさを語る一幕も。そしてシーズのパートの締めくくりには、こちらも新曲の「Bouncy Girl」を初披露。スタイリッシュさを残しつつ、ポップやセクシーな雰囲気を織り交ぜた楽曲で、一味違うシーズの姿を見せるものとなっていた。


「Fly and Fly」(DAY1)

「Bouncy Girl」(DAY1)

 3番目はイルミネーションスターズ。センターステージに姿を見せた2人がまず歌ったのは「Happy Funny Lucky」で、ユニットが持つ輝きや幸せ、楽しい気持ちを会場中央から広げていくように歌えば、続いての「We can go now!」でも、元気な歌声とダンスで躍動する姿を見せていた。


「Happy Funny Lucky」(DAY1)

「We can go now!」(DAY1)

 MCでは、三角形の山の部分を示すようなポーズを2人で決めたほか、この公演は出演が見合わせとなった近藤玲奈さん(風野灯織役)がパンフレットに書いた言葉について触れられたり、関根さんが各フロアの客席に呼びかけてコンサートライトを振ってもらうなか、2階席(アリーナ)のときには、声を出せないプロデューサーさんに変わって、ステージ上の峯田さんが全力の声援を送る一幕も。


イルミネーションスターズのMCパート(DAY1)

 3曲目となった「スマイルシンフォニア」では、ユニットのきらめきと絆を感じさせるような歌声を響かせていた。この曲を歌った感想を経て、4曲目にはライブでは久々となる「虹になれ」を披露し、さらなる飛躍を示すように歌っていた。


「スマイルシンフォニア」(DAY1)

「虹になれ」(DAY1)

 ユニットパートの最後に登場したのは、ストレイライト。1曲目となる「Transcending The World」で、ユニットが持つカリスマ的アイドルユニットの存在感とカッコよさ、そして激しさを感じるダンスパフォーマンスで魅了。さらに「Timeless Shooting Star」ではセンターステージで歌うなか、そのステージにカメラが入って3人が中央に向き合って歌うという、カメラワークが光る迫力ある演出も見られた。


ストレイライトの登場シーン(DAY1)

「Transcending The World」(DAY1)

「Timeless Shooting Star」(DAY1)

 MCでは、前述の「Timeless Shooting Star」のカメラワークは、パンフレットに描かれている4コマ漫画にちなんだものというエピソードやステージのこだわりなどを語る。3曲目には、ストレイライト始まりの曲でもある「Wandering Dream Chaser」を披露。センターステージからメインステージに戻る途中の花道でも、個々にカメラを意識したパフォーマンスを見せ、ストレイライトの世界観に引き付けていく。そして4曲目には「Another Rampage」を歌い、メンバーそれぞれが持つ個性とユニットの強さ、楽曲の疾走感を存分に味わえるようなステージを展開した。


「Wandering Dream Chaser」(DAY1)

「Another Rampage」(DAY1)

 各ユニットのステージが一区切りとなったところで、ストレイライトが呼び込む形で、新衣装「インフィニットキュリオシティ」をまとった3ユニットが登場し、ここまでのユニットパートを振り返るトークが展開。それぞれに感想を語るなか、シーズの「Fashionable」では、ステージ裏でみんなが「WOWWOWOW」と歌って盛り上がっていたことに触れつつ、シャッフルパートに突入。ユニットとして他ユニットのカバーと、メンバー自体もユニットの枠を超えてシャッフルしたものを披露した。

 まずシーズによるノクチルの「いつだって僕らは」のカバーからスタート。青春ソングとも言えるノクチル楽曲の疾走感にのせて、時には笑顔で時には感情を込めて歌う。そんななかでも、オリジナルでは向き合いながら歌うところでも、背中合わせで向き合うことなく歌い進めるというシーズらしさが見える一幕もあり、シーズだからこその解釈を感じられるカバーとなっていた。


「いつだって僕らは」(DAY1)

 続いてはイルミネーションスターズが、アンティーカの「幻惑SILHOUETTE」をカバー。後のトークで“ドール感”という言葉も出ていたが、ゴシックな世界観で無機質な雰囲気と表情を浮かべながら歌う姿は新鮮と言えるもの。“光があれば闇もある”という言葉が思い浮かぶようなステージとなっていた。


「幻惑SILHOUETTE」(DAY1)

 菅沼さん、八巻さん、希水さんの3人が歌ったのは、アルストロメリアの「Love Addiction」。アンティーカとはうって変わって、オシャレでキュートなステージが展開された。


「Love Addiction」(DAY1)

 希水さん、北原さん、礒部さん、峯田さんの4人は、シーズの「Fly and Fly」を歌う。この日2度目となった「Fly and Fly」で、それぞれが持つダンススキルと歌唱力がいかんなく発揮され、4人の相乗効果と化学反応が存分に現れたステージとなった。


「Fly and Fly」(DAY1)

 シャッフルパートの最後は、結名さん、幸村さん、田中さん、紫月さんの4人による、放課後クライマックスガールズの「ビーチブレイバー」。とにかく元気と言える放課後クライマックスガールズの楽曲で、終盤でもテンションを上げて明るく楽しい空気感を作り出していた。


「ビーチブレイバー」(DAY1)

 4ユニットがステージに登場し、MCではそれぞれがオリジナルを歌うユニットへのリスペクトなど感想が次々に語られる。そのあとは「Daybreak Age」で、前に向かって進んでいくことを示すような、疾走感あふれる楽曲を歌っていた。


「Daybreak Age」(DAY1)

 アンコールを求める拍手、シャニマスに関する告知映像を経てキャスト陣が再登場。それぞれがライブの感想を話すなかでは、本番までドキドキしていたこと、このステージが楽しかったことや感謝の言葉、またDAY2に向けた意気込みなども語っていた。そしてDAY1のラストナンバー「Ambitious Eve」を高らかに歌い、DAY2に繋げた。


「Ambitious Eve」(DAY1)

DAY1終演時の様子

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