凸版印刷、使用済み紙おむつリサイクル事業の実証実験–AI配車システムも

CNET Japan

 凸版印刷は11月12日、「完結型マテリアルリサイクルシステム」が東京都共同事業「家庭用紙おむつの効果的回収と完結型リサイクル事業」に採択されたことを受け、使用済み紙おむつリサイクル事業の実証実験を開始すると発表した。

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 完結型マテリアルリサイクルシステムは、同社と住友重機械エンバイロメント、トータルケア・システムの3社で事業化を検討していたシステム。使用済紙おむつから回収できるすべての再生資源をマテリアルリサイクル(物から物への再利用)するシステムとなっており、2020年3月より多くの自治体に導入可能な事業モデルの検討を開始。2022年度以降の事業化および、自治体採用を目指していた。

 今回、同システムと白井グループが持つAI配車システムを合わせた実証実験が、東京都共同事業「家庭用紙おむつの効果的回収と完結型リサイクル事業」に採択された。

 これにより、2021年11月より八王子市と町田市において、一般家庭から排出される使用済み紙おむつを分別回収し、紙おむつに使用されているパルプとプラスチックを再生原料にリサイクルする「完結型マテリアルリサイクルシステム」の事業性を検証する。

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 特に、分別回収のルート設定にAIを使用したルートの検証と、広域回収をした場合の試算、紙おむつのリサイクルを行う際に発生する排水の処理について検証するという。

 リサイクル処理後の再生パルプは、建築資材の原料(外壁材、内装材など)として有効利用し、プラスチック材料は紙おむつの回収袋や回収箱として再利用する。

 2021年11月より紙おむつの回収を開始し、2022年3月に社会に有益な材料として資源循環する予定。

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