水の確保に課題を抱える離島・利島村に、水や電気を自給自足可能な「居住ユニット」提供。北良らが合意書を締結 

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 北良(ほくりょう)株式会社、ソフトバンク株式会社、WOTA株式会社は、東京都利島(としま)村の水問題の解決に向けた合意書を締結。水や電気を自給自足できる「オフグリッド居住モジュール」の検証を実施すると発表した。

 東京都利島村は、伊豆諸島北部にある利島に位置する人口は約300人の村。利島は周囲8kmほどの小さな島で、水道での利用に向いた地下水を得ることが難しく、雨水や海水を貯めたり海水を淡水化したりしている。しかし、降雨の不足や海水淡水化装置の故障などにより渇水が起こることがある。また、住宅を建築する際には島外から資材や人材を調達しなければならず、費用の高額化や工期の長期化が課題となっているという。

 北良らが提供するオフグリッド居住モジュールは、WOTAが開発する「小規模分散型水循環システム」によって水を循環利用でき、水道インフラの整備にかかる費用や工期も抑えられる。また、電力も自給自足可能で、ソフトバンクのWi-Fiルーターなどの通信機器を搭載することで通信インフラも整備でき、既存のインフラに縛られない住環境を整備できることが特徴。

 同モジュールは「CEATEC 2022」で体験可能なかたちで展示されていた。詳細は以下の記事も参照されたい。

 オフグリッド居住モジュールを村の職員や希望する住民に一定期間提供し、島での利用に適した仕様や運用方法、可用性などを検証。その結果を踏まえて、利島村の既存の公共施設や住宅への小規模分散型水循環システムの実装や、住宅未開発エリアへの拡大などを検討する。また、同様の課題を抱える全国各地の離島をはじめとした地域にとってのモデルケースの構築を目指すとしている。

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