日本を始め多くの国で水際対策が緩和され始めた昨今。コロナ前と同等とまでは言わないが、海外旅行へ出かける機会も増えて来たように思う。私、P.K.サンジュンは今年に入ってアメリカと韓国を訪れており、直近では台湾に出かける予定だ。
海外旅行へ出かける際、私は旅行予約サイト『エクスペディア(Expedia)』を利用しているのだが、想定外の罠にハマってしまったので注意喚起としてこの記事をお届けしよう。一言だけ言わせて欲しい……「だったら言ってよ!」と──。
・私の落ち度もあった
いきなりではあるが、まずは私にも落ち度があったことをご報告したい。私が犯した最大のミステイクは「予約確認のメールを確認しなかったこと」である。多少は旅慣れしている私はアプリ上で予約と決算を済ませ「もう大丈夫」と安心しきっていた。
もし私が海外旅行に慣れていない人間だとしたら、不安でメールも確認したことだろう。今回に限らず私はアプリ上で決算まで済ませれば「はい、終わり~」と一区切りしてしまうため、メールの確認を怠っていたのだ。この点に関しては私が悪い。
・台湾行きのチケットをエクスペディアで予約
さて、私が予約したのは台北行きの往復分チケットである。最優先事項は価格の安さであるため、行きはスクート、帰りはピーチをエクスペディア上で予約した。どちらも価格は1万5000円ほどで、総額は約3万円だ。
アプリ上で「予約が完了しました!」と表示されたのを見届けてからおよそ3週間。私はすっかりチケットが確保できていると思い込んでいた。そして旅行まで1週間を切ったところで「何時の便だったっけな?」と思い、アプリ上で確認してみたこと「未予約の旅行」の文字が。……ん? なんだこれ?
・未予約の旅行?
「未予約の旅行」になっていたのは「成田 – 台北」のチケット。つまり行きのスクートの便である。帰りの便は問題なく予約されており、これといった特別な表示はない。こんなことはこれまでに1度も無かったため、私はすぐさまスクートに連絡を入れた。
スクートには電話の問い合わせ先があり、個人情報を告げ「成田 – 台北便」のチケットが予約できているか確認。すると以下のような答えが返ってきたのだ。
「お客様の名前で1万5000円の入金は確認できておりますが、便名はブランクです。お座席は確保できておりません」
え、どうゆうこと? 意味が分からなかったものの、スクートの担当者は同じことを繰り返すばかり。ラチがあかず次はエクスペディアに問い合わせてみることにした。なお、エクスペディアは電話の問い合わせ先が見当たらず、チャットでの質問である。
──〇月〇日の「成田 – 台北便」が「未予約の旅行」と表示されているんですが?
「確認しましたが、確かにお座席は確保できておりません。お手数ですがもう1度お客様ご自身でご手配をお願いします」
──いやいやいや。だってスクートに問い合わせたら入金はされてるって言ってましたよ? なんでチケットが確保出来てないんですか?
「ご安心ください。予約が成立しなかった場合は全額ご返金いたします」
──違う違う違う。もう同じ便のチケットは売り切れているし、最安値でも3万5000円になってるんですが、差額は補填してくれるんですか?
「それは致しかねます」
──ちょいちょいちょい。だって入金されてるんですよね? 帰りに便は予約できてるんですよ? なんで行きだけ確保できてないんですか?
「それはお客様のクレジットカードの状況や、決算時の通信環境など多くの要素がありますので、こちらでは特定しかねます」
──いや、だから帰りに便は取れてるし、行きの便も入金されてるじゃないですか?
「申し訳ございませんが、こちらでは特定しかねます。また差額の保証も致しかねます」
──え、じゃあどうやって予約が確定していることを確認すればいいんですか?
「みなさま予約の確認メールをご確認いただいております」
──グヌヌ!
「……しばらくレスが無いようなので、ここで打ち切らせていただきます。本日はお問合せいただきありがとうございました。よろしければ以下のアンケートにご協力ください」
アンケート……? 0点じゃヴォケェェェェエエエエ!!!!!
・原因は特定できず
なぜ予約が成立していなかったのか? 「クレジットカードの状況」や「通信環境」などの理由があるらしいが、今回は具体的にこれとは特定してもらえなかった。その後、メールを確認してみたが、確かに予約完了のメールは帰りの便の分も着ていない。
先述の通り「予約確認メール」をチェックしていなかったのは私の落ち度である。……が、もしステータスが「未予約の旅行」ならば、アプリでプッシュ通知してくれるなり、その旨のメールをくれるなりしてくれてもいいのではないだろうか? そう「だったら言ってよ!」である。
エクスペディアを利用してからそれなりの年月が経つが、こんな経験は初めて。時間・金・予定……などなど、多くのことを損失する「未予約の旅行の罠」に、私はまんまとハマってしまった。みなさんにはこんな経験はして欲しくないので、注意喚起としてお役に立てば幸いだ。
利用者ができるのは、とにかく「予約確認メール」を確認すること。もしくは早い段階でチケットが確保できているかアプリで確認することである。料金が引き落とされていてもチケットが確保できていない罠があることを覚えておいていただきたい。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.