例えばプロ野球選手が200kmのボールを投げたとしたら、あなたはどう思うだろうか? 例えば100mを5秒で走る人間がいたとしたら? 答えは「もはや怖い」である。物事を極めすぎた人間とは尊敬をも凌駕し「もはや怖い存在」なのかもしれない。
そしてそれは「アホ」にも通じる話ではないだろうか? 第9回を迎えた不定期企画「常識おみやげ検証」は『鳩サブレー』を検証したのだが、まさか鳩サブレーがわからない大人がいただなんて……もはや怖いとしか言いようが無い。
・目指せ、全員正解
目の前に現れたお菓子を見て、ただ名前を当てるだけの検証企画、それが「常識おみやげ検証」だ。これまで数々の有名名菓で検証を重ねてきたものの、正直に申し上げて成績は芳しくない。どうにか全員正解を目指せないものか……? そこで思い付いたのが『鳩サブレー』である。
鎌倉の超有名みやげであるだけではなく『鳩サブレー』は鳩の形をしたサブレであるため、見たまんまが答えの超サービス問題! 成人を迎えていないお子ちゃまならばいざ知らず、大人なら『鳩サブレー』は当然知っているハズだ。
逆に「鳩サブレーがダメなら他が思い浮かばない」というほどイージーなお題であるが、ここは気持ちよく全員正解してもらいましょう! みなさん、もちろんおわかりですよね!?
GO羽鳥「これは鳩サブレーですよ!」
砂子間「鳩サブレー!」
和才「鳩サブレーです!」
原田「たぶん……鳩サブレー?」
佐藤「鳩サブレーやん?」
中澤「鳩サブレーですよね?」
亀沢「鳩サブレーです☆」
御花畑「鳩サブレー!」
あひるねこ「え、引っ掛けですか? でも……鳩サブレー。」
そうだ……その調子だ! そう『鳩サブレー』だよ!! 実はこれまで全問不正解のGO羽鳥ですら『鳩サブレー』は知っていたから、やはり『鳩サブレー』の “見たまんま力” は絶大だ。
また、鎌倉名菓であることを知らないメンバーはチラホラいたものの、それでも商品名が出てくるところが『鳩サブレー』の凄さではないだろうか? 鳩サブレーの圧倒的な “見たまんま力” で、全員正解も時間の問題! ……かと思われていたのだが。
・全員正解待ったなし!
最後の1人、Yoshioで異変が起きてしまった。「アホの上司」として知られるYoshioではあるが「じゃがポックル」や「紅いもタルト」は正解していた。鳩サブレーを見るなり「フフッ。見たまんまじゃん(笑)」と余裕をカマすYoshioの口から出た答えは……
Yoshio「ひよこ」
う……ウソだろ……? 真面目な話「こんなもん間違える大人はいない」と思い込んでいた私(サンジュン)は思わず絶句してしまった。その沈黙を破り、Yoshioは饒舌に話し始めたのである。
Yoshio「さすがにこれわからない人いないでしょ(笑)。だってそのままじゃん? みんな正解してたでしょ? でもあれか、ハトと間違える人はいそう(笑)」
サンジュン「いや……それ……鳩サブレーですよ……?」
Yoshio「……やべえ。……それはやべえぞ。鳩サブラ(?)なの? ちょっとパクさん(※ 私のこと)、これやっぱり正解してたことにならないかな……? いや、一瞬妙に平べったいなと思ったんだよ! てか悪質な引っ掛け問題でしょ、コレ!!」
・もはや怖い
上司パワーを使い真実を捻じ曲げようとするYoshioであるが、普段は絶対にそんな依頼はしない。ドヤ顔で「ひよこ」と答えてしまったことが、それだけ恥ずかしかったのであろう。だが「ひよこ」と答えた瞬間、私は「もはや怖い」としか思えなかったことを記述しておく。
とはいえ、正解率はこれまでで断トツの90%(サンジュン調べ)だったので、鳩サブレーの知名度と “見たまんま力” は、日本屈指ではないだろうか? 同じ鳥でも鳩サブレーは鳩サブレー、ひよこではありません。