8型UMPC「GPD Pocket 3」の全貌が公開。気になる「KVMモジュール」の存在

PC Watch

 かねてよりGPDが予告していた8型UMPC「Pocket 3」が、クラウドファンディングサイトのIndiegogoでプレビュー公開となった。このプレビューで、ついにPocket 3の全貌が明らかにされた。

 まずはプロセッサだが、CPUにCore i7-1195G7、またはPentium N6000が搭載されることが明らかとなった。前者は高性能向けのTiger Lake、後者は省電力向けのJasper Lakeという形。メモリも異なり、前者はLPDDR4x 3,733MHz/16GB、後者はLPDDR4x 2,933MHzが採用される。

 ストレージはM.2のNVMe SSDを採用し、容量は512GBまたは1TB。PCI Express 4.0接続により、シーケンシャルリードは5,038MB/s、シーケンシャルライトは3,346MB/sとなっている。液晶は1,920×1,200ドット表示対応の8型となっている。

 かつて富士通の8.9型2in1「LIFEBOOK P1610B/C/D」(日本ではFMV-P8210相応か)を所持していたユーザーなら馴染み深い2軸ヒンジの2in1となっており、4,096筆圧レベルペンにも対応した。

ペン入力にも対応した

 既報の通り、本製品は新たに交換可能なI/Oモジュールを採用しており、3種類のモジュールが用意されているというが、今回その内訳が明らかとなった。1つ目はUSB 3.1 Type-Aのモジュールで、これにより本機は最大3台のUSB Type-A対応デバイスが接続できる。2つ目はシリアルポート(RS-232C)で、バーコードリーダや工場向けの機器などを接続可能。3つ目はKVMモジュールで、HDMI入力で外部機器の映像を映しつつ、USB Type-Cにより本機のキーボード/タッチパッドで外部機器を操作できる。

 当然、このKVMはサーバーでの利用を想定していると思われるのだが、写真を見る限りこのHDMI入力は本機の液晶にそのまま映し出すのではなく、キャプチャとして動作しているもののようだ。このため、コンシューマ的には、ビデオカメラの映像をキャプチャしたり、ゲーム機の画面をキャプチャしたりできそうな雰囲気である。

KVMモジュール

 筐体はアルミニウム製でユニボディとなっている。QWERTYキーボードもついにバックライト付きとなった。このほか、TPM 2.0搭載によるWindows 11への対応(標準はWindows 10搭載)、AACリニアステレオスピーカー、2.5Gigabit Ethernet、USB Type-C充電/ディスプレイ出力(Tiger LakeモデルはThunderbolt 4)、ストラップホールの搭載などが特徴となっている。

 本体サイズは198×137×20mm(幅×奥行き×高さ)、重量は725g。出荷は2022年1月を予定している。

 なんとなく「Micro PC」、「Pocket 2」、「P2 Max」の3機種を1つに統合した感じのあるPocket 3。PC Watchではサンプルが届き次第、レビューをお届けしたい。

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