レボーンは10月12日、食べ物などの香りの度合いを可視化する「香度」の実装に向けた取り組みを開始したと発表した。愛媛県庁主催のデジタル実装加速化プロジェクト「トライアングルエヒメ」を通じて行われる。果物の甘みを示す指標「糖度」のように、香りの芳醇さを示す単位としての定着を目指す。
同社は、2018年より独自開発の香りセンサ「iinioi Sensor」と香りに特化したAI「iinioi AI」を活用したプロジェクト「iinioi Project」などを手がける、香りAIスタートアップ企業だ。
新たに取り組む香度は、同社の既存技術などを組み合わせて香りの芳醇さや香りの特徴を可視化することで、好みや気分に合わせて商品を選ぶ、新たな消費体験の実現を目指す。
具体的には、愛媛県の特産である「柑橘」や「日本酒」、魚特有の臭みが少ないという同県のブランド魚「フルーツ魚」の3品に香度の実装を検討する。フルーツ魚は、愛媛県の特産であるフルーツを活用し、いよかんブリ、みかん鯛など、ユニークな柑橘フルーツ魚が養殖されている。
柑橘類では「1~5段階で香度の技術に基づいた香りの指標作成」、日本酒では「客観的評価に基づいた銘柄ごとの香りの違いをレーダーチャートで可視化」、フルーツ魚では「フルーツ魚特有の、臭みが少ない、抗酸化作用があり持続性が高いなどの特徴を客観的に可視化」するとしている。