【100万円の古民家】第9話:敷地内に「謎の蛇口」が! 回してみたら水がドバドバ出てくるので、水質検査して飲んでみた結果…

ロケットニュース24

100万円で買った古民家の敷地内に、謎の蛇口(?)があった。正式名称は水栓柱(すいせんちゅう)というらしいが、地面からパイプのようなものが突き出していて、そこに蛇口が付いているのだ。

それを回すと、茶色く濁った水が出た。「わぁ、泥水だ」と最初は敬遠していたのだが、作業に行くたび蛇口を回し続けたところ、徐々に水が透明になってきたのだ。もしかしてこれ、飲めるのかしら?

・どこから来ている水なのだろう?

そもそも、まだ物置小屋の解体作業中ということもあるし、すぐ近くに川もあるしということで、水道の契約はしていない。古民家内部の、たとえばキッチンなどの水道は、たとえ蛇口を回しても1滴たりとも水は出ない。

ところが、この「外にある蛇口」からはドバドバと水が出るのである。これは一体……どこから来ている水なのだろう? もしかして井戸水?


・調べてみると売れるほどの水だった

ふと気になって、この古民家の前オーナー(この家で育った人)に話を聞いてみると、答えは井戸水ではなく「山の湧き水」なのだという。したがって無料であり、付近の民家にも同じ水が届いているそうな。

さらに言えば、我々の古民家は山の中腹にあるのだが、同じ山の下の方には「この山の湧き水を、さらに綺麗にしてミネラルウォーターとして売っている工場」まであることが判明。水としてのポテンシャルは相当に高そうだ。

てことは、しばらく水が茶色だったのは「しばらく出していなかったため、配管が汚れていたから」と推測できる。けっこうな量を流し、配管の汚れも取れた今なら、この山の湧き水、飲めるのでは……?

・飲んでみた!

そう思った我々は、水質調査をすることにした。用意したのはAmazonで購入した、簡易的な「井戸水検査セット」。今回調べるのは井戸水ではないけれど、水の「pH、鉄、全硬度、COD、亜硝酸」が測定できる。


で、説明書通りに測定してみた結果──


結論から言えば、pH、鉄、全硬度、COD、亜硝酸、すべて「問題ない値」であった。となると、あとはもう実際に飲んでみるのみ! ドキドキしながら蛇口を回し、湧きたて(?)の「山の湧き水」を飲んでみると──


羽鳥「うめえ」


Yoshio「うん、水だ」


IMAZU「問題ないべ」


──と、いたって普通の「おいしい水」なのであった。また、実際に飲んだ我々は、その後もお腹を壊すこともなく元気モリモリで過ごせている。

とはいえ、井戸水検査セットの説明書(PDF)によると、


「この5項目だけでは『調べた水の飲用の可否』を判断できません。化学工場、建設現場、鉱山、自然界からの金属イオンや他の化学物質の混入、大腸菌など菌類の有無を判定できないからです。

あらゆる場合を想定して検査をするとなれば50項目以上、それも専門家が高額の分析機器を駆使して測定しなければなりません。」


とも書いてある。う〜む、そりゃそうだよなぁ……。

ちなみに埼玉県では、保健所で13項目の検査、衛生研究所で51項目の検査してくれるらしい。保健所の検査手数料は9740円と手頃なので、こんど調べてもらって来ようかと思っている。

ともあれ、たとえ飲み水に適さなくても、他の用途はいろいろある。山の恵み、ありがたくちょうだいします!


参考リンク:埼玉県
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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