阪神の来季監督に岡田彰布氏の就任が内定したと報じられている。
2020、2021年と2年連続2位で、今季は矢野燿大監督がシーズン前に退任を発表して頂点を目指したが、春先に出遅れたのが大きく響き、CS圏内の3位に滑り込むのが精一杯だった。
2投手流出でも「大きな痛手にはならない」
戦力で他球団に見劣りするわけではない。
チーム防御率2.67はリーグトップだ。エース・青柳晃洋が13勝4敗、防御率2.04で最多勝、勝率第1位(.765)、最優秀防御率と「3冠」に。西勇輝、伊藤将司は共に防御率2点台で9勝をマークし、ガンケルもゲームメーク能力が高い。プロ3年目の西純矢が台頭し、才木浩人も右肘トミー・ジョン手術から復活した。
救援陣も湯浅京己が59試合登板で2勝3敗43ホールド、防御率1.09、浜地真澄が52試合登板で1勝3敗21ホールド、防御率1.14と奮闘した。湯浅はリーグ最多ホールドで自身初の最優秀中継ぎ賞を獲得し、来年は守護神を務める可能性が十分にある。
一方で、気がかりなのが主力投手たちの動向だ。西勇は2度目のFA権を取得し、去就が不透明になっている。藤浪晋太郎もポスティング・システムでメジャー挑戦したい希望を球団に伝えている。2人の流出危機で戦力ダウンが危惧されるが、阪神を取材するスポーツ紙記者は「大きな痛手にはならない」と語る。