カフェに長居することはSDGs(持続可能な開発目標)の理念に反すると伝えたように解釈できる掲示物が店内にあったとして、喫茶店チェーン「珈琲所 コメダ珈琲店」の利用者がツイッターで報告して話題になっている。
「多くの方にくつろいでいただきたいので 混雑時は120分制とさせていただきます」
「人や国の不平等をなくそう」とするSDGs目標を掲げて時間制限
店内の掲示は、「KOMEDA COMES TRUE.」のタイトルで、こんな告知がされている。そして、線で区切ってはいるものの、SDGsの紹介が下の部分で行われていた。
そこでは、SDGsの目標のうち、10番目の「人や国の不平等をなくそう」が掲げられ、こううたってあった。
「不平等を減らすことは、世界の幸せのためにとても大切です。それが貧困や飢え、争いごとをなくすことに役立ちます」
この写真は、2022年10月3日にツイッターに投稿された。
投稿者は、カフェで長居することはSDGsの理念に違反しているという意味らしいと、掲示について推測した。
投稿は、5000件以上リツイートされており、「コメダの主張とSDGsと何の関係があるのか」などと不思議がる声も相次いだ。
ツイッター上では、「混雑時、90分制のお願い」を呼びかけ、SDGsの同じ目標を掲げた別の店があるとの報告が出た。また、SDGsの別の目標を掲げたケースもあったとのツイートも見られた。
その投稿写真を見ると、トイレとみられる場所の掲示で、「いつもキレイにご利用いただき、ありがとうございます」との呼びかけ文の下に、「安全な水とトイレを世界中に」とするSDGsの目標6が掲げられていた。そして、「世界には水道で運ばれる安全な飲み水を使えない人が22億人、キレイなトイレを使えない人は約42億人もいます」と説明があった。
店のカウンターらしきところにあった掲示では、「通話やWEB会議はご遠慮ください」などとした文の下に、「パートナーシップで目標を達成しよう」とするSDGsの目標17が掲げられていた。そこには、「さまざまな人が相手を思いやり、立場を超えて協力し合うことは、より良い社会をつくるために欠かせません」との一文が添えられていた。