映画
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「ダイ・ハード」シリーズや「アルマゲドン」、「シックス・センス」など数々の映画で活躍してきた俳優のブルース・ウィリスは、2022年3月に失語症を理由に俳優業を引退しました。そんなブルース・ウィリスが、「ディープフェイクを使って自身のデジタルツインを映画や広告に出演させる権利」を売却したことが明らかになりました。
Deepfake tech allows Bruce Willis to return to the screen without ever being on set
https://www.telegraph.co.uk/world-news/2022/09/28/deepfake-tech-allows-bruce-willis-return-screen-without-ever/
A Bruce Willis deepfake will appear in his stead for future film projects | Engadget
https://www.engadget.com/bruce-willis-deepfake-celebrity-rights-192200856.html
Bruce Willis deepfakes replace him in future films and advertisements | Mashable
https://mashable.com/article/bruce-willis-deepfake
ディープフェイクとは、AIに基づく画像合成技術であり、既存の映像に別の人物の顔を合成することで、違和感なく高精度な合成画像や動画を作成できるようになるというもの。実際にどんなことが可能になるのかは、以下の記事を見れば一発でわかります。
ディープフェイクで人造したFacebookのザッカーバーグCEOが「データの支配」について語るムービーが話題に – GIGAZINE
シルベスター・スタローンが独りぼっちで家に取り残される「ホーム・アローン」のディープフェイク映像「ホーム・スタローン」 – GIGAZINE
ディープフェイクで作った「エリザベス女王のクリスマスメッセージ」がテレビで放映される – GIGAZINE
一方で、ディープフェイクを用いてポルノ動画に出演する女優の顔をハリウッドスターの顔に置き換えたり、ディープフェイクを用いて作成した映像を情報操作に使用したりする事例もあるため、同技術に対しては批判的な声が多いのも事実です。
そんなディープフェイクを用いて作成したデジタルツインを商業プロジェクトで使用するDeepcakeに、ブルース・ウィリスが自身のデジタルツインを映画や広告に出演させる権利を売却しました。Deepcakeは公式サイト上で、「我々はヨーロッパでの広告プロジェクトにブルース・ウィリスのデジタルツインを『採用』しました」と発表。ウィリスも「自分のデジタルツインの精度が気に入りました。時間をさかのぼる絶好の機会です。ニューラルネットワークは『ダイ・ハード』と『フィフス・エレメント』の映像でトレーニングされているので、私のデジタルツインは当時のイメージに近いです」「現代のテクノロジーにより、私が別の大陸にいるときでさえ、私のデジタルツインがコミュニケーションを取り、仕事をし、撮影に参加することができます。これは非常に新しく興味深い体験であり、Deepcakeに感謝しています」とコメントしています。
ウィリスはロシアの通信大手であるMegaFonの2021年の広告に出演しているのですが、これもDeepcakeの作成したデジタルツインでの出演であったとEngadgetは報じています。なお、元の映像でウィリスのベースとなったのはロシア人俳優のコンスタンチン・ソロヴィヨフだそうです。
ウィリスのデジタルツインが出演しているMegaFonの広告は以下からチェックできます。
Реклама МегаФон | МегаФон Плюс 4 подписки по цене 1 | Брюс Уиллис – YouTube
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なお、Telegraphは「ウィリスはデジタルツインの権利を売却した最初のハリウッドスター」と報じています。
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