2022年5月12日の記事を一部編集して再掲載しています。
スマホにイヤホン、タブレット、そしてWear OSのウォッチ!
Googleが開催した前回のデベロッパー向けカンファレンス「Google I/O」では、最新のPixel製品ファミリーが一挙に発表されました。特に、Apple Watchの真のライバルと盛り上がったPixel WatchやフラッグシップのPixel 6に限りなく近くコスパ最高な端末として話題になったPixel 6aが目玉アイテムでしたね。
他に、Pixel 7にPixel 7 Pro、そしてAndroidを載せたPixel Tablet、新フラッグシップワイヤレスイヤホン・Pixel Buds Proなども同時に登場し、新製品がたくさん登場しました。
そこで今回は、来週5月6日に行われる新たなイベント「Made By Google」に向けて、改めてアイテムをおさらいしていきます!
Pixel Watch
Google初の純正スマートウォッチPixel Watch。Wear OSを搭載しており、モダンなデザインで丸いドーム型文字盤はベゼルがなく、エッジは丸みを帯びてます。素材はリサイクルステンレスで、文字盤右側には物理ダイアルがあり、ベルトの色はPixelスマホと合わせやすい展開に。
スペックは完全にはわかってませんが、Google Assistant、Fitbitアプリ、Google Walletが入ってることは明らかになっています。Google Smart Homeデバイスと連携できるので、Pixel WatchからGoogle Assistant経由で照明や家電を操作、みたいなことが可能です。Googleは最近Samsungと共同で新しいWear OSを開発していて、Pixel Watchはそれを搭載します。Googleいわく、パッと見で確認しやすいインターフェースとリッチな通知により「流れるように簡単な操作」ができるとのこと。
Googleは2021年初頭にFitbitを買収したので、Pixel WatchにもFitbitと同じような継続的な心拍数モニタリングや睡眠トラッキング機能が搭載されることは驚きではありませんね。Fitbitと同様、運動中には「アクティブゾーン時間」をトラッキングして、各運動セッションをそれまでのセッションと比較できます。
Pixel 6a
スペックだけを見ると、Pixel 6aはiPhone SEやSamsung Galaxy S52といった他のミッドレンジスマホを、わりと差を付けて上回りそうな勢い。
Pixel 5aがPixel 5に比べてパフォーマンスを犠牲にしてたのに対し、Pixel 6aはPixel 6やPixel 6 Proと同じTensorプロセッサを搭載してます。GoogleのカスタムモバイルSoC・Tensorによって、Pixel 6aはPixel 5aよりはるかに高速になりそう。Pixel 6aはパワー面でPixel 6に迫るだけでなく、機能面ではLive TranslateのようなPixel限定機能、セキュリティ面ではTitan M2チップを搭載し、5Gにも対応してます。メモリは6GB、ストレージは128GB積んでます。
Pixel 6aは遠目にはPixel 6とほとんどそっくりで、リサイクルアルミのフレームにPixel 6と同じカメラバーが光ります。ディスプレイは大きめな(でも使いやすい)6.1インチ、背面にはアップグレードされたデュアルカメラがあり、強化された超広角レンズが入ってます。Face Unblur、Magic Eraser、True ToneといったGoogle独自のカメラ機能もしっかり使えます。
GoogleはPixel 6aのバッテリーについて、アダプティブバッテリー機能により「24時間もつ」と謳っていて、さらにExtreme Battery Saverを有効にすれば72時間使えるそうです。防水性能はIP67、これはPixel 6やPixel 6 ProのIP68より一段下がりますね。カラバリはチャコール、チョーク(白)、セージ(薄い緑)の3つで、価格は449ドル(日本国内価格5万3900円)です。
Pixel 7・Pixel 7 Pro
外見は現在のデザイン言語の延長上にありつつも、カメラモジュールにはちょっと変化があるよう。黒いカメラバーが横いっぱいに伸びてるPixel 6に対し、Pixel 7・Pixel 7 Proではカメラバーの色が側面のトリミングと同じ色になっていて、その分レンズ(Pixel 7はデュアル、Pixel 7 Proはトリプル)がくっきり目立ちます。これで前よりラグジュアリー感が出てるというか、少なくともそういう意図でこのデザインなんでしょうね。画像ではPixel 7ファミリーの色展開がわかり、白&シルバー、黒&チャコール、セージ(薄緑)&ゴールド、レモングラス(黄色)&ゴールドの組み合わせがあるようです。
また、GoogleいわくPixel 7は第2世代Tensorチップ搭載で、カメラや全体の性能、音声認識力が向上するとのこと。このあたりの情報は今回のイベントで公式発表される予定です。
Pixel Buds Pro
AirPods Pro対抗となるPixel Buds Proにはカスタムのプロセッサーとアルゴリズム、スピーカーによるノイズキャンセリング技術が追加されてます。ワイヤレスイヤホンで一番くらいにありがちな不満は「着け心地が悪い」って話ですが、Pixel Buds Proはユーザーの耳の形に適合し、圧力をモニタリングしつつ耳介に合わせてくれます。
もうひとつVolume EQという機能では、ユーザーが聞いてる音量に合わせて音楽を動的に調整することで、小さい音で聞いた時に低音が消えるのを防いでくれます。音量を小さくすると、Pixel Buds Proは低音を大きくしつつ中音・高音のバランスを取り、全体のダイナミクスが同じになるよう調整するんだとか。低音が中音を隠して音の特徴をぼやけさせないかは気になるところですね。マルチポイント接続で、複数デバイスに同時に接続することも可能です。
周りの音を聞きたいとき用のトランスペアレンシーモード(外音取り込みモード)もあり、ビームフォーミングマイクと音声加速度計、風をブロックするメッシュカバーにより、通話音も質がよくなっています。ちなみにPixel Buds Aシリーズでの音声通話の音はすごく良かったです。
Pixel Buds Proは耐水・耐汗で、ANCがオンのときには7時間、チャージングケース分も含めると最大20時間使えます。チャージングケースはQi規格でのワイヤレス充電対応です。
Pixel Tablet
短命だったPixel SlateのOSがChromeOSだったのに対し、Pixel TabletはAndroidで動いてます。これまでのGoogleの失敗例や、最近タブレットや折りたたみスマホといった大きめ画面向けのAndroid 12Lを推してることを考えると、Android搭載なのは驚きではないかなと。
「Google I/O」ではPixel Tabletについてはあまり多くが語られず、チラ見せだけでしたが、Pixel 6・6 Proに搭載の独自チップ・Google Tensorが入ってることは分かっています。またPixel Tabletは、Galaxy TabがSamsungのGalaxyスマホのパートナーであるように、Pixelのコンパニオンデバイスという位置づけです。画像を見ると、単眼カメラと斜めになったエッジのデザインで、無印iPadにも似てますね。
また、 91mobilesによると、新たにストレージは128GBと256GB、ディスプレイサイズは10.95インチでWi-Fi 6に対応することが明らかになったとのことです。