乾き物をお湯で戻す(デジタルリマスター)

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ぬれせんべい(柔) と せんべい(剛)

柔よく剛を制すという言葉がある。

パリパリとかたい食感を楽しむ普通のせんべいより、もっちりとやわらかい食感のぬれせんべいの方がおいしいということに由来・・・違いますか、そうですか。

ともかく最近ぼくはぬれせんべいをよく食べるのだが、「かたい」「乾いている」というイメージを持つはずのせんべいが、「やわらかい」「湿っている」そして「おいしい」というのは衝撃である。

よく考えてみると、世の中にはかたくて乾いている食べ物、所謂「乾き物」がせんべいの他にもいっぱいある。これらもぬれせんべいと同じくしっとりさせることで、新たなおいしさと出会うのではなかろうか。

というわけで、今回は乾き物にお湯をかけて戻してみました。

2006年11月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

ぬれせんべい化計画

ぬれせんべいというのは、焼いた後すぐにしょう油につけることで独特のしっとりとした食感を出したものである。

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これですな、これ

これ、固く焼けたせんべいにお湯をかけて作るものではないのだが、インスタント麺にお湯を注ぐのと同じようにしても、似たような感じにできるのではないか?という想像はできる。まずはせんべいにお湯をかけてぬれせんべいになるのか試してみよう。

躊躇することなくしょう油せんべいにお湯を注いでいく。

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じょぼー

すると、注いだお湯がどんどん茶色くなってゆく。せんべいに塗られたしょう油が溶け出しているのだろうか。なんだか大事なものが流出しているような気もするが、チキンラーメンにお湯を注いだらこんな風になるではないか、おそれることはない。

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せんべいエキスが・・・。

お湯を注ぎ終えた後、インスタントラーメン的時間を緩慢に過ごす。お湯の色がどんどん茶色くなっている。

数分後、箸でつっついてせんべいを確認してみる。確かに柔らかくなっている。表面だけべちゃべちゃ、ということも無さそうだ。

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しなしなになりました。

早速一口。せんべいのパリパリとした食感はなくて、多少汁っぽいがまさにこれこそがぬれせんべいと言える。味も、流出した茶色い汁をよそに、ちゃんと残っていた。
本来のぬれせんべいはしょう油を染み込ませているだけあって味が濃いのが特徴だが、今回のインスタントぬれせんべいはあっさりとしている。おいしい!

そういえば、祖母がせんべいをお茶に浸して食べていたような記憶がある。いや、祖母じゃなかったかもしれない。ともかくおばあちゃんのイデアがせんべいをお茶に浸しているのだ。あれと同じだろうか。食べやすくておいしい。

続いて、普段はかたくてなかなか噛み切れないあいつにお湯を注いで戻してみようと思う。

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ぬれスルメ化計画

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スルメ、乾きすぎである

一応焼いたスルメイカと並べて写真を撮ってみたが、干したスルメにお湯をかけると元のスルメのように戻るのではないか、いや、戻って欲しい、というぼくの願いが込められている。

比べてみればみるほど、凄い量の水分が蒸発してしまったのだな、と思う。(見上げた空に浮かぶ雲の中には、このイカから蒸発した水分が含まれているのであろうか。)しかし、まるで布団圧縮袋にうっかり挟まってしまったようなスルメだからこそ、加えた水分を吸収するポテンシャルは持っているはずだ。

せんべいのときと同じようにお湯をかけてしばらく待った。ただ、今度は待っているうちにお湯が冷めてしまったので、電子レンジで温めてみた。

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じょぼー
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もわー

そしたら・・・ドン。

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ひねくれたヤツめ。

そしたら、イカがこんな有様に。七輪などで焼いてクルクル丸まっていくスルメを見るのは趣き深いが、電子レンジから出したらこんな風になっているのは、がっかりだ。

見た目はアレだが、水分は充分に吸収したようだ。1時間くらい放置しても変化が見られない。というわけで完成したぬれスルメ、試食してみようと思います。

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延ばしてみたりする

食いちぎったりする必要が無く、前歯でコリっと噛み切れる。奥歯で噛んでもコリコリしておいしい。この食感を例えるなら、無限に広がる軟骨の地平という感じだろうか。どこまでもコリコリしている。コリコリ大陸だ。

例によって味が汁に染み出していてスルメ本体の方は薄味になっているが、逆に汁の方を一口舐めてみるとスルメの味が凄くするのである。スルメにはこんなにうまみが凝縮されていたのかと驚くと共に、汁、うまい。

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この汁、スルメ汁

スルメ汁で味を楽しみながら、スルメ本体でコリコリとした食感を楽しむのが、スルメの新世紀なのではないだろうか。

続いて、乾き物の王者というべきあいつにお湯を注いで戻してみようとおもう。

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ぬれビーフジャーキー化計画

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今考えるとステーキは関係ない気がする

一応ステーキと並べて写真を撮ってみたが、ビーフジャーキーにお湯をかけると何故かステーキのようになってしまうのではないか、いや、なって欲しい、というぼくの願いが込められている。

今度もスルメイカと同様に、お湯をかけた後電子レンジでチンしてみた。

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じょぼじょぼじょぼー
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チンはジャーキーなり

電子レンジからぬれジャーキーを取り出してみると、もうもうと立ち込める蒸気と共に強い匂いがする。コンソメ、というかブイヨンだ。ビーフジャーキーからブイヨンが抽出されてしまったようだ。

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ブイヨン出まくり

だがぼくが望むのはステーキであって、ブイヨンではない。果たして本体の方はどうだろうか、一口食べてみる。

やわらかい。あの堅いワイルドな食感のビーフジャーキーの面影はなく、もろっとしている。あの激しい味も、50%くらいがブイヨンのほうに流れてしまったように思える。ぬれジャーキーとブイヨンを合わせて考えれば、これはこれでいいのだが、ステーキなど夢のまた夢だ。

失敗したのか? いや、待て、焼いてみたらどうだろう。フライパンで焼きつつ塩こしょうで味付けすれば、ステーキのようになってくれるのではないだろうか。起死回生をかけて!

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キッチンペーパーで
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水分をふき取ります
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フライパンで
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塩コショウ
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出来上がり。控えめに画像を大きくしみてる。

ステーキらしくナイフとフォークを使って食べることに違和感を感じつつ口に入れる。・・・堅い。水分が飛んで元のビーフジャーキーに戻ってしまっていた。先ほどの柔らかくなったものを想像していたので、イメージとの乖離から、神経を逆撫でするようなざらっとした感覚だけが口の中いっぱいに広がる。まことに失敗でござった。

濡れた乾き物という可能性

インスタントラーメンの方法論を用いながら、乾き物を濡らしてみた。その効果は言ってしまえば(1)やわらかくなる (2)味が薄くなる(汁の方に流出する) という想像しやすいものだった。

しかし、食べやすい乾き物、というのは感動でした。また流出したエキスを味わってみても「お前こんなに隠し持っていたのか、エキス」と、改めて実感させられます。

えー、寒くて乾燥する季節ではございますが、もしよろしければ、戯れに鍋なんぞに乾き物を放り込んで楽しむのも面白いのではないかと提案させていただいたところで、今回は終えさせていただきます。

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鮭とばもやってみたけど、そもそもあんまり好きじゃなかった、おれ

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