どーん。
ネパールあたりの山岳ガイドは頭の上に荷物を乗せてとても効率よく行動するのだという。頭の上に荷物を乗せると手で持つよりも楽なんだろうか。検証してみた。
※2006年10月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
まずは荷物を調達します
まずどうやって荷物となる重いものを得ようか考えた。砂とか鉄とかでもいいが、調達するのが難しそうなので今回は水を使う。しかし水もある程度の重さを得るにはかなりの量が必要だ。水道水だともったいないので海水を汲むことにした。海なら近い。
しかしこの日の海はなぜか荒れていた。
荷物代わりにするのは写真のでかいポリバケツ。ばしゃばしゃいう波に足をすくわれないよう気をつけながら海水を汲みに行った。
安全を第一に考えた結果、汲むことのできた水が意外と少なかったので心配したのだが、運んでみるとかなり重かった。持参してきた体重計に乗ると自分の体重を差し引いても20キロ以上ある。水は見た目よりも重い。ここでひとつ役に立つ情報を載せられてよかったと思う。
手の場合
ではまず手で持って運んでみよう。とはいっても、さっき海から上がってくるときにすでにかなり苦戦している。こいつそうとう重いぞ。
よ。
よ、よ、よ。
すごい重い。20キロでこれだ。聞くところによるとヒマラヤあたりで仕事をするには50キロとか、すごい人だと100キロくらい運んじゃうらしい。ということはこれの倍から5倍か、ぜんぜんだめだ。
でも彼らは頭で運ぶから重いものでもある程度楽に運べるんじゃないか。僕も頭に挑戦だ。
頭の場合
頭の上に乗せようと荷物役のポリバケツを持ち上げるのだけど、肩より上には絶対上がらない。仕方がないので頭を下にもぐりこませるようにしてなんとか乗せた。首が折れるかと思った。
しかし乗せて立ち上がってしまうと、これがうそみたいに楽なのだ。両手は支えるだけでさほど力を入れていない。手で持つ場合、重さが体の軸から外れているために背筋と腹筋にすごい負荷がかかった。対して頭に乗せてしまうと、軸の上に荷重があるわけで、余計な筋肉を使わないのだ。
けっして物理的に軽くなったわけではないのだけど、これならばバランスにさえ気をつければ結構普通に歩くことができる。
降ろすまでが荷運びです
余裕だ。これならばお米だって歩いて買いにいける。日本人もまねるべきだ。
しかし荷物を降ろそうとしたとき、また首が折れそうになった。そしてそのままバランスを崩して転倒。海水をざんぶと浴びて泣きそうになって帰った。
ネパールの人がそうするように、確かに頭の上に荷物を乗せて運ぶと手で持つよりも楽でした。でも乗せるときと降ろすときだけ一気に重いので、歩いてお米を買いに行く人はそこを誰かに手伝ってもらったほうがいいと思います。