パナソニックの電気シェーバー「ラムダッシュPRO」はロールス・ロイスの乗り心地!?

GIZMODO

今までの電気シェーバーの中でサイコーの剃り心地 … でもお値段は高級セダン並み。

「パナソニックのラムダッシュPRO」で、2種類4枚の6枚刃になったことでカンタンに無精ひげとおさらばできるようですが、それは本当に400ドル(約55,000円!)のお値段以上なのでしょうか?

パナソニック「ラムダッシュPRO」

これは何?:超柔軟なカッティングヘッドに6枚刃を搭載した電気シェーバー。肌にピッタリ密着する優しい剃り心地を実現。高価格帯。

どんな商品?:6枚の刃と、瞬時にヒゲの濃さに応じてパワーを自動制御する「ラムダッシュAI」を搭載した電気シェーバー。

価格:本体価格400ドル(約55,000円)、全自動洗浄充電器とセットで500ドル(約68,000円)。

推し:全自動洗浄充電器は、石鹸と水で満たされていて、高価な詰め替えは不要。しかも静かな洗浄モード整備。

残念な点:シェーバー本体が高価なだけでなく、1年~1年半ごとに要交換の替刃が115ドル(約16,000円)もしてしまうこと。

拳みたい! 圧倒的な威圧感

ラムダッシュPROを初めて箱から取り出したとき、私は初めて脱毛器を見たときと同じ印象=「威圧感」に襲われました。

パナソニックのラムダッシュPRO(右)とBraun Series 7(左)。

次世代 ラムダッシュPROの、2つのリフトアップ刃・2つのチタンコーティングされた無精ひげ用刃・2つの仕上げ用刃と比べると、Braun(ブラウン)は原始的な印象です。

シェーバーの充電残量などを、本体の下部の光るアイコンや数字でレベル表示。

シェーバーの電源はボタン1つで簡単に切り替えられ、このボタンの下には、本体に埋め込まれたステータスモニターがあります。私が特に気に入ったのは、シェーバーを握ったときのみ電源ボタンが入り、そうでなければ自動的にロックモードになることです。おかげで洗面用具入れの中で誤って電源が入り、電池が消耗する心配がありません。

ヨガインストラクターレベルの柔軟性

電気シェーバーの刃を顔の輪郭に合わせキレイに剃れる角度に維持することは難しい。ラムダッシュPROには刃を肌に密着させながらシェービングできるよう、あらゆる方向に曲がる密着5Dヘッドが搭載されています。

ラムダッシュPROの刃は、顔を包み込むように設計された密着5Dヘッドに取り付けられています。
GIF: Andrew Liszewski – Gizmodo US

ハリウッドで使われている超柔軟なステディカム(カメラ安定支持機材)を彷彿させるカッティングヘッドはパナソニック自慢の多関節機構の上に乗っており、ユーザーの顔とブレードの両方を保護するための衝撃吸収機能を含む22方向への動きに対応しています。

背面のポップアップトリマーは、もみあげを整えられるが、大きな刈り込みには不向き。

ラムダッシュPROの背面にはヘッドの動きを調節するスライド式のロック機能があります。さらにスライドさせると、トリマーアタッチメントが出てきて、ほとんどの電気シェーバー同様、伸びたひげではなく、主に短い無精ひげをシェービングするために設計されています。パナソニックのオススメは長いひげをクリアするためは最初にこのトリマーを使うことです。このトリマーはもみあげを整えるには最適ですが、伸びすぎのひげを切るには、これはどうかなと思います。長いひげ剃り専用のトリマー、例えばPhilips(フィリップス)のOneBladeなどとこのラムダッシュPROとペア使いすることをお勧めしたいですね。

実際に使ってみたい全自動洗浄充電器

1LDKのマンションに住んでいようが、10億円の豪邸に住んでいようが、洗面所に十分なカウンタースペースなんて、あまりありません。

洗面所のカウンターを占拠する電気シェーバー付属のクリーニング・充電器を、は使いません。ですが、ありがたいことに、このラムダッシュPROは単体で購入可能です。オプションの全自動洗浄充電器は、持っておく価値があるかもしれません。

全自動洗浄充電器は$ 100(約14,000円)で手に入れることができます。

このサイズは、思ったほど大きくはないですね。

全自動洗浄充電器を導入する最大の理由は、刃の洗浄が断然ラクになるからです。このドックに本体を置いて、ボタン1つでおしまいです。

ラムダッシュPROの自動洗浄充電器では、自分で水と洗剤を混ぜて使えるんです。

このラムダッシュPROの自動洗浄充電器は、水と洗剤を混ぜたものを入れるだけの、取り外しができるトレイを装備しています。パナソニックは独自のシェーバー用洗剤以外使わないように言っていますが、必要に応じてこれを頻繁に補充し、シェーバーをキレイにするのは簡単です。この洗剤は小さなパウチに入っています。

ラムダッシュPROの全自動洗浄充電器で私が気に入っているもう1つの特徴は、乾燥ファンを内蔵していることです。乾燥状態を保つことで、カビなどの好ましくないモノの繁殖リスクを減らせること請け合いです。

この全自動洗浄充電器は必要かって?私の答えは「ノー」です。100ドル(約14,000円)節約して、ラムダッシュPROの本体を手に入れればいいだけです。自分で刃にハンドソープをつけ、洗浄モードを起動し、刃を出してぜーんぶささっと水ですすいで乾燥させるだけ、とってもカンタンです。ラクラク、安くて、場所を取らないの3拍子そろっています。

それにしても、私のヒゲはどう思っているのでしょう?

ラムダッシュPROは、私が今まで使ってきた電気カミソリの中でサイコーの優しい剃り心地です。私は最初のシェービングで3日伸ばした髭を剃ってみましたが、ラムダッシュPROが1回撫でるだけで無精ひげをキレイにでき、比較的滑らかな肌の剃り心地でした。

しかし、本当にすべすべな仕上がりがよければ、もう少しだけ時間をかけてランダムに生えている毛を剃る必要があります。数日放っておいた私の髭の場合、いつもは10分くらいかかってしまうのですが、その時間をかなり短縮してくれました。

ラムダッシュPROの刃でも鈍ると剃り心地はイマイチになりますが、それ以上に気に入ったのはカッティングヘッドの柔軟性です。私のBraunのシェーバーは一方向にしか動かないので、少なくとも喉仏に傷がつかないように剃り終えることは稀です。ラムダッシュPROはここを簡単に乗り切って切り傷もなく、滑らかな肌のままでした。1000万円以上のロールス・ロイスの乗り心地のように、ラムダッシュPROはシェービングをずっと快適にしてくれます。

奮発する価値あり?

400ドル(約55,000円)というお値段は(あるいは、その全自動洗浄充電器を買うならば、500ドル(約68,000円))、奮発する価値があるのでしょうか?

確かにこのラムダッシュPROは今まででサイコーな使い心地の電気シェーバーです。でも新品の鋭い刃のセットを使っても、最後の無精ひげ1本を剃るには、何度もやり直さなくちゃならないことに気づいてしまいました。これは電気シェーバーの欠点で、パナソニックのラムダッシュPROでも未解決です。

私がこの1年間使ってきたBraun Series 7より優れているかというと、それは確実にそうです。ラムダッシュPROは、数日間伸びた毛を簡単に処理できるし、切り傷のリスクも大幅に削減できます。アップグレードは必要でしょうか?うーん、この400ドルで、おそらくその半額で、電気シェーバーの優れた剃り心地を味わえるはず。ラムダッシュPRO自体もいいお値段だし、毎年または1年半ごとに刃の交換をすると、そのたびに115ドル(約13,000円)の出費になります。では、あなたはロールス・ロイスが必要ですか?いいえ。でも、ロールス・ロイスを持っていれば、どんなときも楽しめますよね?その通り、ラムダッシュPROもロールス・ロイスと同じように満足のいく体験を提供してくれます。

※価格など表示内容は執筆時点のものです。変更の可能性もありますので、販売ページをご確認ください。