ついに開業、バスタ新宿越え「日本最大級」バスターミナル東京八重洲で何が変わる? 運営会社が見据えるビジョン

J-CASTニュース

   首都圏の高速バスの拠点のひとつ、東京駅八重洲口に2022年9月17日、「バスターミナル東京八重洲」が開業した。これまでは、八重洲口南口乗り場だけでは高速バスが入りきれず、外堀通りや八重洲通りにバス停が10か所以上点在。歩行者や自動車にとって邪魔になる上に、バス利用者にとっても分かりにくい状況が続いてきた。これらが集約されて便利になる。

   バスターミナルは、入居する「東京ミッドタウン八重洲」と合わせて3段階にわたって開業する予定で、今回が第1弾。現時点では6つのバース(乗り場)を備え、完全開業時には20に増える。バスタ新宿の15を上回る規模で、「日本最大級」をうたっている。

  • バスターミナルでは出発式が行われ、地元の小学生が各地のゆるキャラに見送られてバスに乗り込んだ。現時点では6つの乗り場を備える

    バスターミナルでは出発式が行われ、地元の小学生が各地のゆるキャラに見送られてバスに乗り込んだ。現時点では6つの乗り場を備える

  • 入口にはチケットカウンターを備えている

    入口にはチケットカウンターを備えている

  • 待合スペースには自販機もある。コンビニも出店している

    待合スペースには自販機もある。コンビニも出店している

  • 「東京ミッドタウン八重洲」から八重洲地下街を見た様子。雨にぬれずにバスに乗れる

    「東京ミッドタウン八重洲」から八重洲地下街を見た様子。雨にぬれずにバスに乗れる

  • バスターミナルの隣接エリアでは13店舗が先行開業した

    バスターミナルの隣接エリアでは13店舗が先行開業した

  • 東京駅周辺にはバス停が点在している。半分が開業したバスターミナルに集約される(ターミナル開業前の9月15日撮影)

    東京駅周辺にはバス停が点在している。半分が開業したバスターミナルに集約される(ターミナル開業前の9月15日撮影)

東京駅周辺の1200便中550便を集約

   東京駅周辺には1日あたり約1200便の高速バスが発着しており、そのうち約550便が今回のオープンで新ターミナルに移る。それ以外に約50便が新たに乗り入れ、約600便が発着する。今回開業する「第1期エリア」周辺のバス停はすべて撤去される予定だ。

   約600便のうち6割以上にあたる約380便が、木更津や君津、銚子などを結ぶ千葉便だ。関西(約80便)、東海(約50便)、東北(約30便)、千葉以外の関東(約20便)、北陸・甲信越(同)、中国・四国・九州(同)が続く。

   バスターミナルは、東京駅の八重洲南口と接続する八重洲地下街と直結。雨にぬれたり、炎天下で待ったりせずにバスに乗れるようになる。自動販売機やコンビニ、マッサージ店を備えるほか、隣接するエリアには飲食店など13店舗がオープンした。

   バスターミナルはUR都市機構が所有し、京王電鉄バスが運営する。京王バスの宮坂周治社長は9月15日に行われた記者会見で、

「日本の首都・東京、その玄関口である東京駅。そこに直結するバスターミナルとして、国内のお客様はもとより、海外のインバウンドのお客様にも、分かりやすく利用しやすい、安全で快適なバスターミナルを目指していきたい」

と話した。

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