株式会社アイ・オー・データ機器は、周囲360°を撮影できるWebカメラ「TC-MSC300W」を9月下旬より出荷する。価格は4万260円。小さい会議室で2~4人が参加するオンライン会議において、参加者の中央に設置することを想定しており、撮影した映像を画面の上下左右などに分割して表示する機能がある。
カメラ部分は上下に回転でき、周囲360°などの広角で撮影する場合は上に向け、通常のWebカメラのように1人だけを撮影する場合は横に向ける。
撮影する範囲と画面の配置により6つのモードがあり、「画面モード切替ボタン」で切り替えられる。
具体的には、1)180°映像を上下2分割画面にそれぞれ表示する「180°分割モード」、2)360°映像を画面上段に、約124°の範囲を下段に表示する「360°パノラマ+1画面モード」、3)360°映像を画面上段に、下段は約59°の範囲を2つ表示する「360°パノラマ+2画面モード」、4)約59°の範囲を画面左側に大きく表示し、右側は約71°の範囲の映像を2つ表示する「3画面モード」、5)360°映像を横に細長く表示する「360°パノラマモード」、6)正面の180°の範囲だけを表示する「正面モード」――がある。また、特定の参加者を拡大撮影する機能があり、カメラ周縁部にあるタッチセンサーでその方向を変えられる。
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対応OSは、Windows 11/10/10 IoT Enterprise/8.1、macOS 10.12~12、Chrome OS。動作が確認されているWeb会議サービスは、Microsoft Teams、Skype、Zoom、Google Meet、Google ハングアウト、Cisco Webex Meetings。
カメラは500万画素CMOSセンサーで、最大解像度は1920×1080。最大フレームレートは30fpsで、対応フォーマットはMJPEG/YUV。マイクは無指向性×2を内蔵しており、集音範囲は推奨距離が約1.5m、最大で3m。スピーカーはフルレンジ×1を搭載。
インターフェースはUSB 2.0に対応しており、PCとはUSB Type-CまたはStandard Aコネクタで接続できる。USBケーブルは本体に直付けで、長さは約2m。電源はUSBバスパワー。底部にはカメラの三脚に固定する取り付け穴も付いている。
本体サイズは約112×112×206mm(幅×奥行×高さ)で、重さは約560g。「ノートPCに遮られにくく、でも圧迫感がない、ちょうどいい高さ設計を目指した」という。また、形状はランタンをイメージしてデザインしており、「灯りを囲んでおしゃべりするような活発なWeb会議が可能になる」としている。