アクアパッツァといえば、イタリア南部・ナポリの郷土料理。イタリア語で直訳すると「奇妙な水」あるいは「狂った水」という意味らしい。魚をトマトとオリーブオイル等で煮込んだ料理で、食材を鍋に入れる際に水が油に跳ねるためにそう名付けられたのだとか。
そんなアクアパッツァも簡単に作れるらしい。ってことで、今回はYouTubeでキャンプ飯レシピを発信している『兼業主夫のケン』さんの動画を参考にして「鯛とアサリのアクアパッツァ」にチャレンジしてみるぞ。見た目も味も最高のキャンプ料理がこちらです!
・鯛とアサリのアクアパッツァの作り方
【材料】
鯛など白身魚の切り身:1枚
アサリ:15個程度
ミニトマト:5個程度
オリーブオイル:大さじ2
塩:適量
パセリ:適量
水:約50ml
【作り方】
その1:鯛に塩を振って5分程度なじませる。余分な水分が表面に浮き出てくるからキッチンペーパー等で拭き取っておく。こうすることで生臭さも排出されるそうだ。またケンさん曰く「スズキやカレイ等の白身魚もおすすめ」とのこと。
その2:ミニトマトはヘタを取って半分に切っておく。
その3:フライパンを中火で温め、オリーブオイル大さじ1程度を入れる。
その4:皮目を下にして鯛を焼く。なお切り身は反りやすいので、ヘラなどで軽くおさえながら焼くといいらしい。
その5:焼き色が付いたら裏返して……
空いたスペースにアサリを投入し……
水を加える。
ちなみに「皮目をしっかり焼くと魚臭さを感じないので、ワインを加えなくても大丈夫」とケンさん。
その6:スープを魚にかけながら加熱する。こうすることでふっくら仕上がるのだとか。
アサリは加熱しすぎるとかたくなるので、開いたらいったん取り出しておく。
その7:スープを味見して濃いようなら水を足す。美味しい感じになったらミニトマトを加える。ミニトマトは加熱し過ぎると崩れてしまうので、仕上げの直前に入れるそうだ。
その8:フライパンを斜めにしてスープを集めたら、そこにオリーブオイル大さじ1を加えて手早くかき混ぜて乳化させる。乳化させると具材に絡みやすくなり、鯛とアサリの旨味が一層引き立つという。
その9:アサリをフライパンに戻して軽く和える。
仕上げにパセリを散らしたら……
お待たせしました
完成です!
・慣れたらすぐにできる
見事にオシャレなキャンプ飯が完成した。大変だったのは、省略したけど「アサリの砂抜き(こすり洗いをしてから塩水につけた)」くらい。もし面倒なら水煮缶でもOKとのこと。もう1つ気をつける点をあげるなら、名前のとおり水がバチバチ跳ねることだろうか。
ちなみに慣れたら簡単で、余った魚で翌日も作ったぞ。めちゃめちゃうまかったからリピートしてしまった。ホクホクの白身魚を旨味たっぷりのスープと一緒に……スープはもっとさっぱりした味かと思いきや、かなり濃厚。パスタやリゾットにしてもうまいと思う。
またケンさん曰く「魚を1匹使うレシピが多いですが、切り身を使えば下処理不要でキャンプ場でも簡単に作れるからオススメ」とのこと。つまり切り身の魚とアサリの水煮缶を使えばもっと楽チンってことか。簡単なのに見た目が華やかなキャンプ飯をぜひ試してみてほしい!
参考リンク:YouTube「兼業主夫ケンのキャンプ飯チャンネル」,used with permission.
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.