もうこれにしようかな。
僕が今メインで使っている完全ワイヤレスイヤホンは、Cleerの「ALLY PLUS II」ってやつなんですけど。音がよくてたいへん気に入っているんですが、そのCleerから初のオープン型ワイヤレスイヤホン「ARC」が発売されました。
ヒンジがあるから自然な着け心地
オープン型のワイヤレスイヤホンの最大の特徴は、なんといってもその着け心地ではないでしょうか。耳の穴にズボッと入れるカナル型とは違い、あまり窮屈感を感じないのがいいですよね。
「ARC」は耳にかけて使うタイプなのですが、着け心地に関してはオープン型のワイヤレスイヤホンとしては良好。イヤホン本体の重量は片耳14.5g。それなりに重さはあるはずですが、耳に掛けていてもあまり負担に感じることはありません。デザインが疲れにくいものになっているんでしょう。
また、「ARC」はスピーカー部分にヒンジがあり、角度が変わるようになっています。これがあるおかげで、耳にかけたとき自然な感じで耳の穴の上にスピーカーが被さります。固定されていないので、耳の形を問わずある程度は自然な感じでフィットしてくれるので、より負担を感じないのでしょう。こういう細かいところの作り込みって大事ですよね。
ダジャレが出るほど音質グッド!
さて、肝心の音質なんですけど、もうこれは「Cleerってクリア!」というダジャレが出ちゃうほど、クリアな音質です。
ただクリアなだけじゃなくて、ちゃんと音圧もありますし、分離感もある。やや鼓膜から遠い位置にスピーカーがあるので、再生機器の音量はちょっと大きめにする必要はありますが、その分低音が耳に直接刺さってくる感じではなく、ライブ会場の生演奏のようにある程度の距離感を持って聞こえてくる感じがして、臨場感があるんですよね。
僕があんまり低音ドンドンという感じが好きではないので、Cleerのこういう音作りが合っているんだと思います。
なお、快適に聞こえる音量にした場合、多少音漏れがありますが、周囲の人が「この人うるさいなぁ」と思うレベルではありません。「なんか音楽聴いてんのかな?」くらいです。
それにしても、オープン型なのにこれだけ高音質だと、これからはオープン型メインで行こうかななんて考えちゃいますね。
ただ、気になる点がないわけじゃないんです。やはり普段ノイキャン付きのイヤホンを使うことが多いので、電車に乗ったり街を歩いたりするときには、周りのノイズが気になります。これはもうしょうがないことなんですけどね。
その代わり、ランニングとかするときには安全面で有利かも。IPX4の防水性能がありますし、耳にかけたまま運動をしても落ちにくくなっているので、アクティブなシーンで使うのならピッタリではないでしょうか。
僕は、外ではカナル型、家の中でオープン型というように使い分けているので、「ARC」は家で使うことになりそうです。
欠点とは言えないけれど気になったところ
ちょっと難点があるとすれば、左右のスピーカーに内蔵されているタッチコントロールが敏感すぎる点。耳たぶがかゆいので、かこうとしたときに、ちょっと指先が触れるだけでも一時停止が発動しちゃったりするので、この辺りを調整できるようになればいいな。
もうひとつ気になったのがバッテリー。イヤホン単体では7時間と結構ロングなんですが、充電ケース併用で11時間というのは、長時間使いたい場合はちょっと不安になるかも。でも10分の充電で1時間使える急速充電に対応しているので、いざというときでもなんとか使えそうです。
充電器がかっこいいのもCleerらしい
Cleerの製品が好きな理由に「充電器のデザインがいい」というところもあるんです。「ARC」の場合は、ファブリック調の充電ケースで、これがおしゃれなんですよね。
しかも、充電ケーブルが内蔵されています。おしゃれだけど実用的。こういうところ、Cleerらしいなと思いました。
カナル型が窮屈に感じる人はオープン型をどうぞ
オープン型ワイヤレスイヤホンが出始めた頃は、カナル型に比べて音質は落ちる点が気になっていたのですが、「ARC」を使ってみた感じ、もう音質面で心配することはないと思いました。耳が開放されている分だけ、より自然な感じで音が聞こえてくる感じすらします。
Amazonでの販売価格は2万6890円。いつもカナル型のイヤホンで耳の穴に負担をかけているなと感じる方は、一度試してみてください。耳の開放感が気持ちいいですから。「ARC」なら音質もいいので、乗り換えも考えちゃうかもしれませんよ!
Source: Cleer