ヤクルト村上宗隆に他球団お手上げ? 「正直、投げるところがない」「止められない」その強みとは

J-CASTニュース

   首位・ヤクルトの底力を感じさせる3連戦だった。2022年8月26日から2位・DeNAに同一カード3連勝を飾り、7ゲーム差に。この首位攻防戦の前まで本拠地・横浜スタジアムで17連勝中だった相手の勢いを完全に止めた。

   その立役者が4番・村上宗隆だ。


  • 村上宗隆(写真:ロイター/アフロ)

日本記録60本塁打を塗り替える可能性も

   村上は26日の1戦目、6回に右翼席へ弾丸ライナーの先制3ランで史上最年少の通算150本塁打を達成すると、8回にも2打席連続の右越えソロ。初戦を白星で飾ったことでチームも勢いに乗った。27日の2戦目は7本塁打16得点の猛攻。村上も8回に右中間へのソロを放つなど自身初の5安打と止まらない。

   そして、3戦目は同点に追いつかれた7回に左腕・エスコバーの154キロ直球を右中間に運ぶ決勝の49号ソロ。スイングした後に一度しゃがんでから走り出したが、「自分でもビックリして。『あっ、ホームランだ』っていう感じで、なんか恥ずかしいですね、しゃがんじゃいました」と笑った。

   この3連戦で11打数9安打、4本塁打、9打点。1戦目の3打席目から14打席連続出塁が続いていることに、「あんまプレッシャーかけないでほしいんですけど…」と苦笑いを浮かべたが、「本当に集中して打席が送れています」と充実した表情だった。

   打率.340、49本塁打、120打点。本塁打と打点はリーグトップを独走状態で、打率も2位の中日・大島洋平の.323を突き放した。試合に出続けて打率が落ちるリスクはあるが、「令和初の三冠王」が見えてきた。また、ウラディミール・バレンティンが13年にマークした日本記録の60本塁打を塗り替える可能性も十分にある。

   他球団のスコアラーは「正直、投げるところがない。村上の強みはボール球を振らないこと。内角で上体を起こそうとしても意味がない。外角の球を逆方向のスタンドにはじき返しますから。オスナの状態が良く、サンタナも怖いので村上を四球で簡単に歩かせられない。ちょっと止められないですね」と脱帽する。

   誰もが認める球界No.1強打者は、異次元の領域に足を踏み入れようとしている。

(中町顕吾)

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