完全に油断していた。こんな「蕎麦」があったとは──。とりあえずは、パッケージに小さい文字で書かれている説明文を引用してみよう。
「山形秘伝の味『こんにゃくそば』は、当社と上山市楢下の丹野こんにゃく店様との共同開発にてうまれた、干しそばの逸品です。
日本の伝統食品である『そば』と『こんにゃく』の組合せは、舌ざわり、歯ごたえ、弾力性とも、申し分なし。ふる里志向の自然派食品として、好評をいただいております。独特の味覚を是非ご賞味下さい。」
ちなみに、そば粉の配合割合は10%未満とある。となると十割そばでなければ八割そばでもなく五割そばにも届かない一割そば(未満)……。何もかもが未体験ゾーン。はたしてどんな蕎麦なのだろうか? それでは──
デカい鍋に規定量の湯を沸かし……
約4分ゆでたら……
ハイ完成。
して、そのお味は──
これは不思議な蕎麦である。なんだろう……。いや、これは蕎麦なのか?(笑)というレベルで初体験の蕎麦である。な、なんなんだこれは……! ひとくち食べるごとに自問自答。はたしてこれは蕎麦なのだろうか……。あまりにも独特すぎる。
食感的な衝撃(インパクト)といえば「木曽路御岳そば」や「汁にそば粉が落ちる蕎麦」が思い出されるが、それともまったく違うベクトルに爆進している。乱暴に例えるならば、「しらたき(糸こんにゃく)」に近い。
「家そば」か「外そば」かでいえば、ジャッジ不可能。だってだって、こんにゃくみがスゴイんだもん(笑) でも、強いて言うなら外であろう。それも大外(おおそと)であろう。山形に行き、秘伝の「こんにゃくそば」に出会ってしまった感。この衝撃は久しぶりだ。ある意味、飛んだぞ!
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24