星、めっちゃ綺麗。ゴタゴタの屋久島初日、まず私(中澤)が感動したのはそれだった。宿泊しているのは、森の中にポツンとある限界集落すら超えたような地だけに、辺りは歩けないレベルの真っ暗闇。ゆえに、星を見るには最高の環境と言える。空気も綺麗なためか、マジで宝石箱だ。
この美しさを産地直送でお届けしたい! しかし、私の持っているデジカメは『NIKON COOLPIX B600』でマニュアル撮影ができないから星空は無理。iPhoneもナイトモードとかないXRだ。詰んだ……! でも、どうしても見てもらいたいから、気持ちで撮影してみた結果……。
・星空に対応できないデジカメで無理やり撮った結果
なんとかデジカメで撮ることはできないだろうか。どう考えてもそれがベストだ。そう思って、ロケットニュース24の記事「デジカメで星空を撮影する方法」と説明書を見比べてみたが、どうやってもISO感度しかイジれない。正直、悔しいです。
空にはキラキラの星があるのに。その星空の下の闇の中、1時間カメラと格闘して敗北する私。こんなところまで来て何をやっているのか。ISO感度だけでなんとかならないかと撮った夜空が以下である。
東京やん。屋久島詐欺を疑われかねない画像が爆誕してしまった。ちゃんと屋久島にいるんです! 星めっちゃ綺麗なんです!! ああ、どうしたら伝わるんだ……!
・iPhoneXRで試行錯誤した結果
もうヤケクソである。これだけ常軌を逸してキラキラなんだったら、iPhoneXRでもなんとかならないだろうか。普通に撮っても無理なことはすでに検証済みなので、アプリの力でどうにかならないかと色々試行錯誤してみたところ……
やるやん……!
マジかよ。ISO感度だけなら6400あるデジカメよりちゃんと写ってる。iPhoneスゲェェェエエエ!
・無料アプリでは1番良いかも
iPhoneXRの限界を超えたこの画像。撮影に使用したアプリは『星撮りカメラくん』というヤツだ。そもそも、星撮りに特化したアプリで無料というのがこれか『簡単!長時間露光!』の2つくらいだったのだが、後者の方は、私の使い方が悪いのか、荒くなるし画角も狭まるのでどうしようもない感じ。
・この画像のコツ
一方で、『星撮りカメラくん』の方は、まだ目で見たイメージに近い。ただし、イジれるのはシャッター速度のみで、最大の30秒に設定して撮るとノイズが入る。
そこで、この画像をiPhone上で加工してみたわけだ。参考までにイジッた数値を書くと「露出25」「コントラスト-50」「ブラックポイント45」「シャープネス13」という感じ。
というわけで、私のように星空を残したいけど性能が足りないという状況に陥った人は参考にしてみてくれ。なお、シャッター速度を遅くするもののため、撮影にiPhoneを固定する三脚は必須だ。
それにしても、iPhoneXR+無料アプリでここまでいける星空も凄い。さっそく、屋久島の洗礼を受けたのであった。