夏の甲子園はまだ大会途中だが、最も衝撃的な活躍を見せたのは高松商のスラッガー・浅野翔吾と言っていいだろう。
10打数7安打、3本塁打のインパクト
1回戦の佐久長聖戦で2打席連続アーチを放つと、準々決勝の近江戦で猛打賞2打点の活躍。プロ注目の右腕・山田陽翔から初回に外角のスライダーを左翼線にはじき返す二塁打を放つと、3回1死一塁での2打席目は146キロの直球を豪快に振り抜いた。弾丸ライナーの打球は失速せずにバックスクリーンへ一直線。高校生離れした弾道に、マウンド上の山田も驚きの表情を浮かべていた。
5回の3打席目も低めのツーシームを捉えて左前打。山田も抑える術がなかった。2点ビハインドの7回1死一、二塁の4打席目は申告敬遠を決断し、スタンドがどよめいた。試合は惜しくも高松商が6-7で敗れ、52年ぶりの同校ベスト4には届かなかったが、その活躍は凄まじかった。
今大会通算10打数7安打、3本塁打をマーク。打率は7割、出塁率と長打率を足したOPSは2.600を記録した。試合後にプロ志望届の提出を明言したという。身長171センチと小柄な部類に入るが、高校通算67本塁打とパンチ力があり、足も速い。